「JAPANNEXT 上総中川駅」誕生の経緯をいすみ鉄道の社長にインタビュー
ディスプレー会社が駅名に!? JAPANNEXT×いすみ鉄道の異色コラボはなぜ実現したのか
提供: 株式会社JAPANNEXT
社長業は“究極の他力本願”?
ホームの片隅で、様々なお話を伺っていた筆者たち、するとそこに、JAPANNEXTのラッピングトレインが到着しました。
ラッピングトレインは黄色の車体に、JAPANNEXTのロゴや実寸大のディスプレー写真がプリントされているなど、コラボ感たっぷりの外観です。
――ラッピングトレインが完成した際の印象はいかがだったでしょうか?
古竹氏:企画自体はずっと進めてきたんですが、やっぱりいざ実物を目の当たりにした時は想像以上に感動しましたね。通り過ぎて行っちゃうのが寂しいので、ずっと停まっていてほしいと思うほどです(笑)。
――今回の駅名の変更やラッピングトレインの運行などで、地域の方々への影響はいかがでしょうか?
古竹氏:どこまで地域の方々が意識されているかはわからないのですが、“鉄道が変化しようとしている”というように捉えてもらえたら嬉しいと思っています。うちのキャッチフレーズで、「ここには、何もないがあります」というのがあるのですが、何もないからこそ一から新しいことを始めていけるという思いでやっているので、そのスタンスを感じていただければ嬉しいですね。
――地域の人にとっては、鉄道というと移動のための足というイメージが強そうですが、イメージが変わっていきそうですね。
古竹氏:鉄道は、地元の人にとってはあって当たり前みたいなイメージがあると思うのですが、地域のシンボルになれるような、そういう企業努力をしている姿勢を見せられたらいいなと思っています。
――町おこしの企画などにも、積極的に参加されていたりするのでしょうか?
古竹氏:そうですね。なかなかすべてに参加できるわけではないですが、やっぱり地域と良い連携をしていかないと、鉄道のネクストステージもないように思います。以前は地域おこし協力隊の人と連携してSNSの施策をしたこともあります。その人が今はうちの社員になったりと、嬉しいこともありましたね。
――これまでお聞きしてきたところ、新しいことに挑戦するという意識を強く持っていらっしゃるように感じますね。
古竹氏:そうですね。特に、若い社員が何か新しいことをどんどん考えてくれることで、いすみ鉄道としても次のステージに行けるんじゃないかと思うので、若い社員が増えてくれるというのも大事だと思っています。
――社長だけでなく、社員さんもそういった姿勢が必要なのですね。
古竹氏:実は社長業って、“究極の他力本願”のようなところもあると思っています。先頭で旗振りだけしても、振り返って誰もいなかったら意味がないので、それより周りがしたいことを言ってくれたほうがうまくいくと思うんです。それをうまくまとめてあげるのがトップの仕事だと。
――社長がそうした姿勢であれば、組織的にも多様な意見が出やすそうですね。
古竹氏:もっと社長らしくしろと言われることもありますけどね(笑)。でも、偉そうにはしないです。先日は職場体験に来た高校生全員に名刺を配ったりもしましたね。
――職場体験も受け付けていらっしゃるのですね。
古竹氏:基本的に大学生以下の申し込みは全部受けるようにしています。個人で卒業論文を書く際の資料として、体験を受け付けたこともありました。そういった繋がりが、会社を残すことに結び付くかもしれないと思って、名刺も配っていますね。
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