CPUクーラーはDeepCool「AK400」、ケースはFractal Design「Pop XL Air RGB TG」
ハイスペックで空冷がいいならこのBTOPC! PCケースもオシャレでいいぞ
2024年05月11日 11時00分更新
CPUの冷却に簡易水冷クーラーを使用することは一般的となり、実際に使用している人も多いことだろう。その一方で、液漏れなどを懸念して空冷にこだわりたいという人がいるのも事実だ。
パソコンショップSEVENが販売しているゲーミングパソコン「ZEFT Z47AZA」は、CPUに「Core i9-14900F」(以下、i9-14900F)を採用しつつも、空冷クーラーを組み合わせており、空冷と高性能を両立させている点が最大の特徴だ。では、このZEFT Z47AZAはどのようなマシンなのか、詳しく見ていこう。
ZEFT Z47AZA
https://pc-seven.co.jp/spc/23637
価格(5月10日現在):46万9800円(税別)、51万6780円(税込)
試用機のスペック | |
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CPU | Core i9-14900F(2.0GHz~5.4GHz)、24コア(Pコア:8、Eコア16)/32スレッド |
CPUクーラー | DeepCool「AK400」 |
グラフィックス | GIGABYTE のGeForce RTX 4080 SUPER WINDFORCE 16G(試用機はMSI GeForce RTX 4080SUPER 16G VENTUS 3X OCを採用) |
メモリー | Crucial DDR5-4800 32GB(16GB×2) |
ストレージ | 2TB M.2 SSD(Western Digital「WD Black SN770」、PCIe 4.0) |
PCケース | Fractal Design「Pop XL Air RGB TG」 |
光学式ドライブ | DVDマルチ ブラック |
通信規格 | 有線LAN(2.5GBASE-T)、無線LAN(IEEE 802.11ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5.2 |
電源ユニット | Silverstone「DA850 Gold」(定格出力850W、80PLUS GOLD認証) |
OS | Windows 11 Pro(64bit) |
ケースはFractal DesignのPop XL Air RGB TG
前面から背面にエアフローが抜ける構造
ZEFT Z47AZAはFractal Designのミドルタワーケース「Pop XL Air RGB TG」を採用。フロントパネルは通気性に優れるメッシュタイプで、そのメッシュがハチの巣のような六角形パターンになっているのが特徴的だ。
フロントパネルに120mm角ファンが3基、背面に120mm角ファンが1基搭載されており、前面から背面へと一直線にエアーが抜ける構造になっている。全体は黒一色で落ち着いたタイプで、サイドパネルは強化ガラス製で内部見える構造。フロントパネルの下部はパネルで覆われ、そこには光学式ドライブと引き出しが用意され、小物を入れることが可能だ。
また、天板と底面には通気孔が用意され、いずれもメッシュとなっており、取り外しも容易だ。そのため、ほこりの除去などもメンテナンス性も優れている。
Core i9-14900FにDeepCoolの空冷クーラー「AK400」を採用
CPUは前述のとおり、14世代Coreプロセッサのi9-14900Fで、Pコアが8基、Eコアが16基の24コア/32スレッドタイプのモデル。Turboboost適用時のPコアの最大動作クロックは5.4GHzで、ゲームにおいて高いパフォーマンスが期待できる。
そして、その冷却にはDeepCoolの「AK400」を採用。このAK400は、120mm角ファンを1基備えたサイドフロータイプの空冷クーラーで、ケースの前面ファンと背面ファンの間に位置し、エアーがCPUクーラーを通り抜けることで、CPUの冷却効果が高まっている。
GeForce RTX 4080 SUPERを採用
マザーボードはBluetooth 5.2を備えるASUS「TUF GAMING H770-PRO WIFI」
組み合わされるビデオカードは、標準構成では「GeForce RTX 4080 SUPER」を搭載したGIGABYTEの「RTX4080 Super Windforce OC」だが、試用機ではMSIの「GeForce RTX 4080 SUPER 16G VENTUS 3X OC」に変更されていた。
このカードは、ブーストクロックを2580MHzに引き上げたクロックアップモデル。GPUクーラーには、「TORX FAN 4.0」と呼ばれる一対のファンブレードを外輪部で結合させたユニークな形状のファンを採用し、MSIによるとこれによりエアフローを集中させることができるとのこと。そのほか、「Zero Frozr」によりアイドル時にファンの回転を停止する機能も用意されている。
マザーボードは、インテルH770チップセットを搭載したASUSの「TUF GAMING H770-PRO WIFI」。2.5GbE対応の有線LANと2x2のWiFi 6を備えるほか、Bluetooth 5.2を装備。USBは背面に7つ、前面に7つの出力が用意され、拡張性は豊富。そのうちフロントパネルにはUSB 3.0 Type-Aを2つ装備し、使い勝手は良好。
さらに設定アプリケーションの「Armoury Crate」を使用することで、各種ステータスのリアルタイムモニタリングや、LEDの設定などが行なえる。また、PCIe 4.0に対応したM.2スロットは4本用意され、ストレージの増設も容易だ。
そのストレージは、PCIe 4.0対応のM.2 SSDを1TB搭載。試用機では、SSDはWestern Digitalの「WD Black SN770」で、読み出し速度は最大5150MB/s、書き込み速度は最大4900MB/sとかなり高速だ。また、メモリはCrucial製のDDR5-4800を32GB搭載しており、ゲーミング用途で速度と容量ともに問題なしだ。
電源ユニットは、Silverstoneの「DA850 Gold」で、定格出力850Wかつ80PLUS Gold認証を受けたモデルだ。ケースの底面に設置されているほか、カバーに覆われているため、電源ユニットのファンがケース内部のエアフローに影響を及ぼすことはない。
価格は標準構成で税込み51万6780円
空冷&ハイエンドに魅力を感じる人向け
ZEFT Z47AZAの価格は標準構成で税込み51万6780円とけっして安価ではないものの、仕様を考慮すれば十分お買い得といえよう。とくに簡易水冷クーラーにハードルを感じている人にとって、空冷クーラーでハイエンド仕様でまとめたこのZEFT Z47AZAは、かなり魅力的な1台と言っていいだろう。
とはいえ、肝心のゲーム性能がどの程度なのかは気になるところ。そこで、別記事ではZEFT Z47AZAのゲームパフォーマンスを確かめてみたい。