横5K&49インチの有機EL「CO49DQ」ならゲームをキレキレの映像美で堪能できる!
LDAT 2による応答時間の実測テスト
実測値0.13msは十分高速
最後にNVIDIA「LDAT 2」を用いて応答時間の実測値を検証してみたい。公称スペックでは0.03msとあるが、さまざまな要因でブレることもあるし、VRR(Variable Refresh Rate)や映像モードなどの影響も受けることが考えられる。
そこで今回は「FPSモード」「VRR有効(G-Sync Compatibleモードの利用)」「HDRオン」という状況での検証をしてみる。オーバードライブ系の機能は工場設定値をそのまま利用した。CPUはCore i7-14700K、GPUはGeForce RTX 4070 Tiを搭載したPCで計測している。
CO49DQの応答速度と平均オーバーシュート率 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
リフレッシュレート (Hz) | 応答時間 (ms) | オーバーシュート率 (Avg) | ||||
144Hz | 0.134ms | 2% | ||||
115Hz | 0.113ms | 1.8% | ||||
95Hz | 0.12ms | 1.6% | ||||
80Hz | 0.115ms | 1.4% | ||||
70Hz | 0.117ms | 1.3% |
公称値の0.03msまでは観測できなかったものの、Windows上の計測で実測値0.13msは十分高速。eスポーツの世界で勝つのであればもっと普通の高リフレッシュレート液晶をオススメするが、少なくとも60Hzの低速な液晶よりも高レスポンス動作が期待できるだろう。
オーバーシュート率とは指定された輝度を通り過ぎてしまった割合だが、応答時間が短く、かつオーバーシュート率も小さいほどよく制御された高速応答であるといえる。
置き場所だけが問題
49インチ量子ドット有機ELパネルを採用した横5Kのディスプレーはギガバイト以外からも発売されているが、CO49DQはそれよりも3~4万円安い価格帯で流通している。湾曲ディスプレーは果たして有効かという議論はあるが、CO49DQを利用すれば、自分が映像に包み込まれる感じが確かに堪能できる。周辺視野もフル活用してゲームでの優位をとりたいという人なら、ぜひ試していただきたいところだ。
ただゲームによってはCO49DQのアスペクト比(32:9)に対応しないゲームもあるし、対応していてもHUDが左右にバラけてしまってQOLが下がる場合もある。ゲームによってはタイトルやカットシーンだけ16:9になる場合もあるので、片っ端から動くゲームを試してみるといい。
CO49DQは有機ELの強みを活かし、最高の臨場感と没入感をプレイヤーに与えてくれる。WQHD2画面分の広さと考えれば作業用としても最高だ。置き場所を確保するのが最大の難所だが、最高の環境を手にしたいユーザーなら乗り越えてみる価値はある。
ただスペックに「Anti Reflection」と書いてあるわりには映り込みが目立つ(百歩ゆずってハーフグレア)ほか、一度設置してしまうと各種ポートへのアクセスが面倒(最大130mmの高さ調整はあるが焼け石に水だ)、OSDの機能に革新がないといった細かい不満点はあるが、映像美の衝撃に比べれば大したことではない。映像美追求派のゲーマーなら、ぜひ試していただきたい製品だ。
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