メタは4月22日、同社のXRヘッドセット「Meta Quest」シリーズに搭載する「Meta Horizon OS」を、サードパーティーのハードウェアメーカーにも開放すると発表した。
Meta Horizon OSはメタが過去10年に渡って開発を続けてきたAndroidベースのシステムの新名称。同社はこれまでサードパーティーへのOS提供を避けてきたが、今回のオープン化により、今後はメタ以外のハードウェアメーカーもMeta Quest互換のXRヘッドセットの製造、販売が可能となる。
同社によると、すでに以下の大手メーカーがパートナー企業として、Meta Horizon OSを使った製品の開発に取り組んでいるという。
・ASUS……同社のゲーム機器ブランドROG製品として、ゲーミングヘッドセットを開発中。
・レノボ……「Oculus Rift S」の共同開発経験やPC関連の専門知識を活かし、生産性、学習、エンターテイメント向けのXRデバイスを開発中。
・マイクロソフト……メタと協力し、「Xbox」からインスピレーションを得た限定版の「Meta Quest」を共同開発中。
同社は複数のハードウェアメーカーが共通のプラットフォーム上にエコシステムを構築することで、消費者、開発者の双方が恩恵を受けられると主張。競合するアップルの「Apple Vision Pro」がOSのオープン化を避けていることから、あえて逆の戦略を採って対抗する意図もあるとみられる。
メタのマーク・ザッカーバーグCEOは4月23日、自身のThreadsアカウントで本件について言及。今後、さらにパートナー企業が拡大する予定であると明かし、ヘッドセットの新しい波を楽しみにしていると述べた。