AUTHENTIC JAPANは4月16日、場所を問わず持つ人の位置を特定できる「HITOCOCO」(ヒトココ)の新型モデルを販売開始した。
HITOCOCOは幅と高さがおよそ5cm、厚さはおよそ1cmの携帯型の小型端末。同社が山岳救助サービス「ココヘリ」で培ってきた専用電波に加え、GPS機能、さらにBluetooth通信の3つの電波に対応する。
3波を搭載したことで山、海、そして都市と場所を問わずに持つ人の位置をより詳細に特定することが可能となった。山岳遭難における捜索活動のほか、震災など非常時の家族の居場所、さらには都市部での高齢者の徘徊や子どもの迷子、ペットの行方不明まで探し当てられるという。
HITOCOCOは、契約者に発信機を貸与し、普段は発信機に搭載されたGPS機能によって、地図上でおおまかな居場所の情報を提供する。例えば、大型ショッピングセンターで行方不明となった際、契約者、そして家族はまずGPS機能でショッピングセンターのどのあたりにいるのか、おおよその位置を把握できる。
大体の位置を把握した後、専用電波とBluetooth通信によって「1階のおもちゃ売り場」、さらには「売り場のレジ横付近」といったようにピンポイントでの位置特定まで可能となる。
家族や家族による捜索だけでは不安な際は、24時間365日対応の「SOS ホットライン」が警備会社へ情報共有し、主に警備会社の警備員が契約者や家族の捜索を支援する。SOS ホットライン、警備会社の支援は6月開始予定。警備会社の支援は有償での提供となる。
年会費は1万1760円(月あたり980円)。HITOCOCO端末は、防水機能IPX7相当を備え、動作時間は、位置情報の送信はフル充電からおよそ2週間、探索用電波の発信はフル充電からおよそ2~3ヵ月動作する。無線方式は、ELTRES(920MHz)、GNSS、920MHz特定小電力無線、Bluetooth 5.x Low Energyに対応する。サイズは幅53×高さ53×奥行き15mm、重量は45g。