能登半島地震など災害時に活躍する特別なWi-Fiサービスも存在
Wi-Fiは「鍵マーク」付を選んで使いましょう! 安全に通信できます
2024年03月27日 07時00分更新
・無料Wi-Fiサービス(公衆無線LAN)を使う際は、SSIDの横に「鍵のマーク」が付いているものを選びましょう。鍵のマークは通信が暗号化されている証です。
・鍵マークがないSSIDを使うと、悪意ある人たちに仕事内容や個人情報が筒抜けになる可能性も。
・大規模災害時にのみ開放される「00000JAPAN」というSSIDは、緊急時の利用を最優先にしているため、暗号化キーが設定されていません。
外出先でのWi-Fi利用頻度は増えましたが……
ここ数年、コロナ禍に伴う外出制限などもあり、「Wi-Fiは自宅での利用が大半」という方も多かったと思いますが、最近は外出先で使う機会が再び増えているようです。そこで今回は、自宅やオフィス以外でWi-Fi接続する際に注意すべき点を挙げてみましょう。
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公共機関や商業施設などに設置されている無料Wi-Fiサービスは、たいていの場合、ネットワーク接続時にSSIDを選択した後、暗号化キー(パスワード)を入力する必要があります。SSIDと暗号化キーは施設の目立つ場所に掲示されていたり、サービス登録時に送られてきたりしたものを選択・入力すればOKです。暗号化キーの入力が必要なSSIDには、「鍵のマーク」が付いていますので目安にしてください。
一方、利用可能なネットワークの一覧に「鍵のマークが付いていないSSID」を見つけたとしても、接続してはいけません。『これは誰でも使って良いという意味かな?』などと勘違いしないでください。ひと手間掛けずに使える便利な無料Wi-Fiサービスのように見えるかもしれませんが、暗号化はWi-Fi利用中の情報漏えいを防ぐ重要な安全対策です。
なお、Wi-Fiの暗号化方式には新旧があり、古い方式は安全性に欠けます。とは言え、どの方式を使っているかまでは判別できないため、個人情報や金銭が関わったり、仕事のやり取りをしたりする場合は、VPNを併用することも選択肢の1つとなります。
暗号化されていないWi-Fiの利用には情報漏えいの恐れが常に付きまといます。仕事のやり取りやWebサービスのログイン情報などが、悪意ある人たちに筒抜けになってしまうかもしれません。面倒でも鍵マークの付いていないSSIDの利用は避けましょう。
被災地で活躍する特別なWi-Fiサービス
ただし、1つだけ例外があります。それは「00000JAPAN」です。
これは、主な通信事業者が大規模災害の被災地や、通信障害が発生している地域で実施する特別なWi-Fiサービスで、スムーズな情報収集や安否確認のため一時的に「00000JAPAN」というSSIDが主な通信事業者の各Wi-Fiサービスエリアで無料開放されます。
そして緊急時の利用を想定しているため、あえて暗号化キーは設定されていません。万が一利用する際は、あくまでも避難場所の検索や災害情報の確認などに留めておくべきでしょう。
*SSID……無線電波を区別するための名前を指す。これにより、複数の無線LANルーターから無線電波が飛んでいるような環境でも、自分が接続したい無線LANルーターから発せられた無線電波はどれなのか、SSIDで判別できる。
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