シャープは2月20日、クラウドHEMSサービス「COCORO ENERGY」において、太陽光発電システムの電気を家電や住設機器の運転に有効活用し、電気代を抑制する「Life Eee コネクト」(ソーラー家電連携)サービスの対応機器を、同社製冷蔵庫にも拡大した。
2023年11月に開始したエアコン、今年1月に開始した給湯器に続く連携で、今月より発売予定の冷蔵庫「MF/MWシリーズ」から本サービスが利用できる。
COCORO ENERGYでは、利用者の生活パターンや発電実績を学習し、AIが太陽光発電システムの余剰電力量を1時間単位で予測し、蓄電池の充放電や給湯器の沸き上げ、エアコンの運転などを制御することにより、発電した電気を有効活用するサービスを提供している。
今回、この仕組みを冷蔵庫にも応用。冷蔵庫は庫内を冷やし続けると、冷却器に霜が付いて少しずつ冷却力が低下する。冷却性能を維持するために定期的に冷却器に付く霜を取り除く除霜運転は、ヒーターの熱で霜を溶かすため、多くの電力を消費する。そこで、この除霜運転を余剰電力量が多い日中の時間帯にシフトすることで、太陽光発電の電気を効率的に活用し、冷却能力を維持しながら省エネを実現できるという。
本システムの利用には、会員サイト「COCORO MEMBERS」への登録、クラウド連携エネルギーコントローラー「JH-RV11/JH-RVB1」、スマートライフアプリ「COCORO HOME」のインストール、およびHEMSとの連携が必要となる。
Life Eee コネクトシステムに対応する家電・住設機器は、今後も順次拡大を予定している。