ワントゥーテンは2月19日、AIエージェント「QURIOS AGENT(キュリオス・エージェント)」が、千葉市のスマートシティ推進ビジョンにおける「市役所がスマート」の実現に向けて、生成AIを活用したコミュニケーションサービスの実証実験に導入されたと発表した。
QURIOS AGENTは、ChatGPTを生んだOpenAIのAPIを搭載し、顧客の持つ独自データからスタッフの業務遂行をアシストするオリジナルのAIエージェントを開発し提供するサービス。顧客が独自のデータでAIをカスタマイズでき、人手不足や新人スタッフの教育、多言語対応などさまざまなビジネス課題に対応する。
千葉市では、区役所総合窓口において繁忙期における窓口滞留や多様な手続きによる職員負担が発生しており、これらの課題の解消が求められている。また、将来的には窓口の省人化・無人化、言語や障害に関わらないコミュニケーション、市役所のオンライン相談の実現を目指しているという。
ワントゥーテンはQURIOS AGENTを活用し、これらの市役所の課題を解決するための実証事業を開始する。実証実験では、待合スペース等に常設設置するAIタブレットを来訪した市民が自ら利用してAIにより手続き案内を行う。翻訳機能も利用できるほか、市民が手続きに関する事項を調査してAIが迅速に回答する。
また、窓口コンシェルジュ(窓口案内担当者)が市民に対し、AIタブレットを介して窓口案内を行う。外国籍の市民に対するサポートや業務における不明点の調査などができるとしている。
実証期間:2月13日~3月28日
実施場所
稲毛区役所 1階 市民総合窓口課
美浜区役所 1階 市民総合窓口課