4K最高画質でゲームがプレイできる! GIGABYTEのGeForce RTX 40 SUPER系ビデオカードの性能比較
3製品ともかなり高い性能を発揮
ゲームの快適性は申し分ない結果
それでは、これら3製品のパフォーマンスを確認していこう。なお、テスト環境は下表のとおり。
テスト環境 | |
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CPU | インテル「Core i9-14900K」 (24コア/32スレッド、最大クロック5.6GHz) |
マザーボード | GIGABYTE「Z790 AORUS PRO X」 (インテルZ790、BIOS F4) |
メモリー | PC5-48000 DDR5 SDRAM 16GB×2 (DDR5-5600動作) |
ビデオカード | GIGABYTE「AORUS GeForce RTX 4080 SUPER MASTER 16G」 GIGABYTE「GeForce RTX 4070 Ti SUPER AERO OC 16G」 GIGABYTE「GeForce RTX 4070 SUPER EAGLE OC 12G」 |
ストレージ | CFD「CDDS-M2M1TEG1VNE」 (1TB M.2 SSD、NVMe) |
電源ユニット | Corsair「AX1200」 (1200W、80PLUS Gold) |
OS | Microsoft「Windows 11 Pro」(23H2) |
まずは、定番のベンチマークツール「3DMark」(Version 2.28.8217)からだ。
AORUS RTX 4080 SUPER MASTERは「Fire Strike」においてFire Strike“無印”で4万を超えるスコアーを発揮し、DirectX 12のテストである「Time Spy」や「Speed Way」でも高い結果を残しており、さすがの一言。レイトレーシング性能を見るPort Royalでも2万に迫る勢いを見せており、ハイエンド向けとしては納得のパフォーマンスだ。
続いてRTX 4070 Ti SUPER AERO OCは、さすがにAORUS RTX 4080 SUPER MASTERには劣るものの、それでもFire Strike“無印”で4万以上、Port Royalのスコアーは1万5000ほどと見どころは多い。
RTX 4070 SUPER EAGLE OCは、さすがに高負荷になるとスコアを落とすものの、Fire Strike“無印”やTime Spy“無印”のスコアーは優秀で、ゲームパフォーマンスも期待できる。
では実際のゲームではどうなのか、「Call of Duty: Modern Warfare III」(以下、CoD: MW3)の結果を見てみよう。ここでは、極限プリセットを適用したうえで、DLSSおよびフレーム生成を有効に設定。その状態でゲーム付属のベンチマークモードを実行している。
RTX 4070 SUPER EAGLE OCにとって3840×2160ドットは負荷が大き過ぎるようで、1パーセンタイル(最小値から数えて1%に位置する値)のフレームレートは60fpsを割ってしまっている。そのため、RTX 4070 SUPER EAGLE OCでCoD: MW3が快適にプレーできるのは2560×1440ドットと言ってよさそうだ。
一方、RTX 4070 Ti SUPER AERO OCは、その3840×2160ドットでも、1パーセンタイルフレームレートが60fpsに達している点は評価できよう。そして、AORUS RTX 4080 SUPER MASTERは、3840×2160ドットでもそれを上回るパフォーマンスを発揮し、1920×1080ドットにいたっては、平均フレームレートは300fpsを超えており、どの解像度でも快適にプレーできることは誰の目にも明らかだ。
「BIOHAZARD RE:4」では、「限界突破プリセット」を適用したうえでゲームをプレーし、その間のフレームレートを「CapFrameX」(Version 1.7.2)で取得した。
このプリセットでは、レイトレーシングが有効になっていることを踏まえ結果を見ていくと、RTX 4070 SUPER EAGLE OCは、CoD: MW3と同様に、3840×2160ドットで1パーセンタイルフレームレートが60fpsを切ってしまっている。だが、ここでも2560×1440ドット以下の解像度であればプレーに支障はない。
RTX 4070 Ti SUPER AERO OCは3840×2160ドットで1パーセンタイルフレームレートが60fpsを超え、2560×1440ドットでは120fpsまであと少しのところまで迫っている。RTX 4070 Ti SUPER AERO OCはであれば、より快適なプレーが実現していると言っていい。
さらに、AORUS RTX 4080 SUPER MASTERは、3840×2160ドットでも1パーセンタイルフレームレートは80fpsに迫り、平均フレームレートも約90fpsと、レイトレーシングを有効にている状態でこのフレームレートは称賛に値する。
比較的描画負荷が軽めな「Apex Legends」では、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえでゲームをプレイ。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。
Apex Legendsでは、ゲームの仕様上、フレームレートが300fpsが上限となっている。そのため、1920×1080ドットでは、3製品とも300fpsに張り付いた状態となっており、ほとんど差が付いていない。
そこで、2560×1440ドットに目を移すと、RTX 4070 SUPER EAGLE OCが若干フレームレートを落とすものの、それでも最小フレームレートは250fps弱を維持している。
3840×2160ドットになるとかなり差が付き始めるが、RTX 4070 SUPER EAGLE OCは常時144fpsを超えるパフォーマンスを発揮しており、コアなゲーマーでも満足のいく結果だ。
RTX 4070 Ti SUPER AERO OCは、そこからフレームレートが20fps程度高く、AORUS RTX 4080 SUPER MASTERにいたっては、3840×2160ドットでも最小フレームレートが200fpsを超えている点は特筆すべき結果だ。
最後に「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」だが、ここでは「最高品質」に設定して実行している。
スクウェア・エニックスが示す同ベンチマークの指標は、スコアーが1万5000以上で最高評価とされている。それを踏まえると、RTX 4070 SUPER EAGLE OCは3840×2160ドットでもそれを満たしており、快適なゲームプレーが期待できそうだ。
RTX 4070 Ti SUPER AERO OCは、3840×2160ドットで1万9000ほど、スコアーの詳細を見ると最小フレームレートは88.0fpsと、快適度は一層増している。
AORUS RTX 4080 SUPER MASTERは、これまでのテスト同様にかなり高性能を発揮し、3840×2160ドットでスコアーが2万を超え、どんな場面でも快適性を損なうことはないと言っていいだろう。
ゲーマーにとって申し分のない性能
AORUS RTX 4080 SUPER MASTERに死角なし
以上のテスト結果から明らかなように、AORUS RTX 4080 SUPER MASTERのパフォーマンスはゲーマーにとって申し分のない内容だ。3840×2160ドットでもほとんどのゲームが高フレームレートでプレーでき、レイトレーシングを有効にしても高性能が維持されている点も興味を持つ人は多いのではないだろうか。
続いてRTX 4070 Ti SUPER AERO OCは、AORUS RTX 4080 SUPER MASTERからパフォーマンスはいくぶん低下するものの、それでも高い性能を発揮し、レイトレーシングを必要ないと考えるユーザーであれば、十分魅力的な選択肢となり得よう。
最後にRTX 4070 SUPER EAGLE OCは、3840×2160ドットになると荷が重過ぎるためか力不足が露呈する場面があるが、2560×1440ドット以下の解像度であれば、ゲームパフォーマンスは優秀だ。とくに、1920×1080ドットで高フレームレートでFPSやTPSをプレーしたいと考えるのであれば、RTX 4070 SUPER EAGLE OCは十分魅力的なカードと言える。