Dan Clark Audioの新作「E3」
完実電気のブースに展示されていたE3は、Dan Clark Audio(旧MrSpeakers)の新作。展示されていたのはEtherシリーズのうち密閉型のモデル(Ether C Flow)の後継で、第3世代モデルになっている。上位モデルに採用されているメタマテリアル技術(AMTS:Acoustic Metamaterial Tuning System)をE3用にチューンアップして採用。平面磁界ドライバーも第5世代に進化している。硬度9HのGorilla Glass 3を使用した耐久性の高さも特徴。
ハウジングの外側には2つの穴(Dual Mode Bass Port)を装備して中低域をコントロール。ハウジングはGorilla Grass 3のほか、アルミフレームやグリル部の高硬度な熱硬化性樹脂、厚く左右のマッチングが取れたプロテインレザーのパッドなどを採用。オリジナル設計のケーブルはVIVO Super-Premium Headphone cableで銀メッキの無酸素銅を導体に使用(4ピンのXLRケーブル、4,4mmバランスケーブルなどオプションあり)。重量は455g。価格は33万円程度になる見込み。
実売100万円弱の受注生産イヤホン
昨年発売された「Supreme V3」は、Rhapsodioのハイエンドイヤホン。独自設計のマグネットスタティックドライバーを搭載した製品。金色に輝く真鍮ハウジングが印象的。最近、金色のハイエンドイヤホンが増えているような気もする。
Rhapsodioは香港のブランドで、BAドライバー22基搭載の「Infinity」など話題性のある機種を投入している。ドライバーはブランド独自開発の12mm Ultramag 5G Magnetostatic (MST)。ダイナミック型ドライバー、スーパーツイーターダイアフラムを複数の磁石とともに同軸上に配置したもの。
CDやレコードのアナログ再生もポータブルで
令和のこの時代にカセット・プレーヤーを新規に開発したFiiOの「CP13」も話題だが、中国ではCDプレーヤーを始めとした昭和~平成初期のクラシックなスタイルのオーディオ再生の人気が再燃しているようだ。水月雨のブースでは、発表されたばかりの「DISCDREAM」も展示されていた。
なお、海外では先日、水月雨がオーディオ向けのスマートフォン「MIAD01」を発表して話題となっているが、冬のヘッドフォン祭 mini 2024ではその参考出展はなかった。また国内での展開もまだ不明のようだ。
飯田ピアノのブースでは中国Fennessy Groupのポータブルレコードプレーヤー「Duo」を発見。レコードプレーヤーとBluetoothスピーカーを一体化して運べる製品でデザイン性が高い。Bluetoothスピーカーはレコードプレーヤー部分とペアリング済みで出荷されるが、単体使用して別の機器にもつなげるという。価格は7万円ほどだという。
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