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冬のヘッドフォン祭mini 2024 第5回

冬のヘッドフォン祭 mini 2024で見つけた、発売済み&発売間近の新製品

2024年02月12日 09時00分更新

文● ASCII、佐々木喜洋

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Dan Clark Audioの新作「E3」

 完実電気のブースに展示されていたE3は、Dan Clark Audio(旧MrSpeakers)の新作。展示されていたのはEtherシリーズのうち密閉型のモデル(Ether C Flow)の後継で、第3世代モデルになっている。上位モデルに採用されているメタマテリアル技術(AMTS:Acoustic Metamaterial Tuning System)をE3用にチューンアップして採用。平面磁界ドライバーも第5世代に進化している。硬度9HのGorilla Glass 3を使用した耐久性の高さも特徴。

Dan Clark Audio E3

 ハウジングの外側には2つの穴(Dual Mode Bass Port)を装備して中低域をコントロール。ハウジングはGorilla Grass 3のほか、アルミフレームやグリル部の高硬度な熱硬化性樹脂、厚く左右のマッチングが取れたプロテインレザーのパッドなどを採用。オリジナル設計のケーブルはVIVO Super-Premium Headphone cableで銀メッキの無酸素銅を導体に使用(4ピンのXLRケーブル、4,4mmバランスケーブルなどオプションあり)。重量は455g。価格は33万円程度になる見込み。

実売100万円弱の受注生産イヤホン

 昨年発売された「Supreme V3」は、Rhapsodioのハイエンドイヤホン。独自設計のマグネットスタティックドライバーを搭載した製品。金色に輝く真鍮ハウジングが印象的。最近、金色のハイエンドイヤホンが増えているような気もする。

Supreme V3

 Rhapsodioは香港のブランドで、BAドライバー22基搭載の「Infinity」など話題性のある機種を投入している。ドライバーはブランド独自開発の12mm Ultramag 5G Magnetostatic (MST)。ダイナミック型ドライバー、スーパーツイーターダイアフラムを複数の磁石とともに同軸上に配置したもの。

ドライバー構造の解説図

CDやレコードのアナログ再生もポータブルで

 令和のこの時代にカセット・プレーヤーを新規に開発したFiiOの「CP13」も話題だが、中国ではCDプレーヤーを始めとした昭和~平成初期のクラシックなスタイルのオーディオ再生の人気が再燃しているようだ。水月雨のブースでは、発表されたばかりの「DISCDREAM」も展示されていた。

水月雨のブースで展示されていたCDプレーヤー「DISCDREAM」

 なお、海外では先日、水月雨がオーディオ向けのスマートフォン「MIAD01」を発表して話題となっているが、冬のヘッドフォン祭 mini 2024ではその参考出展はなかった。また国内での展開もまだ不明のようだ。

 飯田ピアノのブースでは中国Fennessy Groupのポータブルレコードプレーヤー「Duo」を発見。レコードプレーヤーとBluetoothスピーカーを一体化して運べる製品でデザイン性が高い。Bluetoothスピーカーはレコードプレーヤー部分とペアリング済みで出荷されるが、単体使用して別の機器にもつなげるという。価格は7万円ほどだという。

hym Duo

Bluetothスピーカー部分は分離して好きな場所に置ける。

アーム部分、オーディオテクニカ製のカートリッジが付いている。

同じく飯田ピアノが扱っているKuraDaの製品「KD-Q1」も参考展示。軽量でシンプルなヘッドホンとして企画しているという。

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