ファミマのパンは、常識にとらわれない
ファミリーマートが、定番のパンをまたまた“生”にしました。
ファミリーマートは「ファミマル Bakery(ファミマル ベーカリー)」から「生しっとりパン」と題し、「生クロワッサン(ダブルチョコ)」「白生コッペパン(カスタード&ホイップ)」「生コッペパン(コロッケ)」の3種類を、2024年2月27日から全国の店舗で発売しています。
さまざまなヒット商品を開発しているファミリーマート。中でも2023年に注目を集めたカテゴリーが、パンです。とくに「生コッペパン」シリーズは、2月末に発売されてから累計1億2000万食を突破する人気商品となりました。
「舌触りがパサついてガサガサしている」など、ちょっとネガティブなイメージもあったコッペパンを、“生”に刷新。生クリームを入れるなどの新製法を開発し、懐かしいのに新しい「しっとリッチ食感」を楽しめるのが「生コッペパン」の特徴です。
また、同年には「中までおいしいメロンパン」シリーズも登場。「メロンパンは外側こそ甘くおいしいけれども、中は普通のパン生地」などの意見を受けて、外だけではなく“中まで”おいしいメロンパンを開発し、新たなスタンダードとして世に問うていったのです。
誰もが食べたことのある定番商品を、製法の開発によるおいしさの向上と、従来の商品にはないギャップの追加で、新しい商品として展開していくファミリーマート。そう、ファミマのパンは、「常識にとらわれない」発想で生まれています。
驚く食感の生しっとりパンは
しとふわぁ、しともちぃ、しとむちぃの3種類
そんなファミリーマートの2024年は、「生コッペパン」シリーズに新たな生地が登場します。
生しっとりパンシリーズは、「パンは“生”でうまくなる!」をコンセプトに開発し、“しとふわぁ”“しともちぃ”“しとむちぃ”の3種類の食感を楽しめる生地に仕上げています。
大ヒットとなった生コッペパンの魅力が、新しい3種類にどのように活かされているのか? そもそも、“しとふわぁ”“しともちぃ”“しとむちぃ”とは、どういう食感なのか? 気になってきたんじゃないでしょうか。それでは、さっそくチェックしていきましょう。
軽やかでありながら、食べごたえもある
「生クロワッサン(ダブルチョコ)」
「生クロワッサン(ダブルチョコ)」は、クロワッサンを“生”しっとりパンにすることで、「しっとりふんわり」の新しいおいしさに仕上げています。チョコホイップとチョコクリームの2種類のチョコを挟むことで、濃厚な味わいを楽しめるのもポイント。価格は145円(沖縄県では仕様と価格が異なります)。
クロワッサンといえば、サクサクした食感を想像する人も多いでしょう。しかし、その食感を実現することは、袋に入れたパンにとっては難題なのです。出来立てはサクサクでも、包装すると袋の中で水分が回ってしまうため、我々の下に届くころにはサクサク感が失われてしまうのだそう。
そこで、クロワッサンでありながら、あえて「しっとりふんわり」の食感を目指したとのこと。そのためには、中にしっかり層を作って空洞を保ち、さらにつぶれないようにすることが肝心。
具体的には、生地に不均一な層を作ることで、つぶれにくい特殊な仕上げにしているそう。その上で、クロワッサンでありながら生クリームを加えて加水することで、生地の中にしっかり水分が入るようにした製法も特徴です。
チョコホイップとチョコクリーム、両方を挟んでいることにも意味があります。まず、一口目で口溶けのよいホイップがすぐに感じられ、チョコ感を楽しめます。そのあとに、チョコクリームの味がしっかり残る。最初から最後まで、チョコが楽しめるようになっているのですね。
食べてみると、ホイップとクリームを合わせた効果がすぐにわかるでしょう。ふわっとしたクロワッサンの食感から、すぐにホイップが口の中に広がり、後味としてクリームが残る。ふんわりでもちもちした食感も含め、「軽やかでありながら、食べごたえもある」という感想を抱きました。
誰もが知っているクロワッサン、さらにチョコ味とくれば、誰もが「こんな感じかな?」と想像ができそうです。しかし、ホイップとクリームのバランス、そして何よりも生地自体の食感によって「おっ、ちょっと違うぞ」と驚くような新体験の“しとふわぁ”クロワッサンになっていました。
味は懐かしい、食感は新しい
「白生コッペパン(カスタード&ホイップ)」
「白生コッペパン(カスタード&ホイップ)」は、生コッペパンシリーズに菓子パンとして新たな生地が仲間入りした商品。ホイップとカスタード、2種類のクリームをサンドした「しっとり」と「もっちり」の新しいおいしさを楽しめます。価格は138円(沖縄県では仕様と価格が異なります)。
生コッペパンシリーズは、生クリームを使っているのが特徴。とはいえ、製品に応じて生地はそれぞれ異なります。これまで、惣菜パンは「しっとりもっちり」の生地を、菓子パンは「しっとり口どけ」の生地を使用してきました。
しかし、「菓子パンも、しっとりもっちりの生地で食べたい」という声もあったのだとか。そこで開発されたのが「白生コッペパン(カスタード&ホイップ)」です。女性への人気が高いという、白い生地を使っています。
ただ、この白い生地を作るのがむずかしい。パンは焼けば色が付くので、白いコッペパンを作るには、低い温度で長めに焼く必要があります。しかし低温で焼くと、べちょっとした感じになることも。かといって、そうならないように温度を高くすると、色が付いたりパサついたりしてしまいます。
理想の「しっとり」を追求するべく、焼き加減を細かく調整して試行錯誤を繰り返し、絶妙な調製の条件を見つけたとのこと。また、粉のブレンドや、油脂分をうまく使うことで、歯切れと口溶けも両立するように仕上げたそう。
また、ホイップとカスタードの2層にしたのもポイントです。食べ始めではミルクホイップの風味が広がり、最後は生地と混ざり合ってカスタードの味で終わる仕立てになっています。
生しっとりパンシリーズの中でも、“しっとり”感ではこれが一番でしょう。ホイップもカスタードもやわらかいので、パンも中身も一体となって、とにかくず〜っとしっとりもっちりなのです。何がすごいって、これ、コッペパンですからね。なのに、しっとりもっちり。噛むと歯切れがよく、口溶け感も楽しめます。
ミルクとカスタードの風味はどこか懐かしい印象ですが、食感は新しい。「食べ慣れているのにちょっと違う」という嬉しさがある、“しともちぃ”コッペパンでした。
パンとコロッケの双方が主役!
「生コッペパン(コロッケ)」
「生コッペパン(コロッケ)」は、コロッケに合うように開発した、弾力のあるむっちりとした食感の生地が特徴。具材として北海道産きたあかりのコロッケをはさみ、さらに2種類のソースを組み合わせています。価格は185円(沖縄県では仕様と価格が異なります)。
もちろん、ファミリーマートにコロッケを使った商品はありましたが、今回は生しっとりパンで勝負。コロッケパンの課題になりやすいのは、コロッケの具材感に負けないパンの食感です。そのため、生コッペパンの中でも新しい生地を作ったそう。
しっとり“むっちり”を目指すために、さまざまな種類のでんぷんを試し、一番合うものを選んだのだとか。そのため、時間が経ってもしっかりした食感が持続するとのことです。
コロッケのじゃがいもには、ホクホクした食感が特徴の北海道産きたあかりを100%使用。丁寧にすりつぶすことで、なめらかな食感にしているそう。
2種類のソースにもこだわりがあります。野菜と果物のフルーティーな味わいが特長のソースは、コロッケになじみやすいようにゆるい液状のものを使用。一方、コロッケをパンに挟んでから絞るソースは、グレービーソースやマッシュルームを入れたビーフの旨みやコクが特長のソース。こちらは、コロッケやパンに吸われないようにやや粘性のあるものになっています。
食べてみると、最初は「おや?」と思うかもしれません。「生クロワッサン(ダブルチョコ)」「白生コッペパン(カスタード&ホイップ)」のようなしっとり感とは、やや異なります。
しかし、すぐに「しっとり」に気付くでしょう。パン生地がパサついていないのです。存在感の強いコロッケと一緒に食べても、ちゃんとしっとりしています。ボソボソしないから、コロッケの食感に負けないむっちりとした歯ごたえも感じられる。
ほくほくした食感のコロッケに、ソースの味がしっかり主張します。それでいてパンの歯ざわりもしっかりしているから、確かな土台となって、ちょうどよい味の濃さが楽しめる。言うなれば、パンとコロッケの双方が主役。見事にバランスが取れている“しとむちぃ”コロッケパンなのです。
吉田鋼太郎さんが感動した「生コッペパン(コロッケ)」
「これを子どもの頃に食べられていたら……」
試食会では、生しっとりパンシリーズのCMに起用された吉田鋼太郎さんと八木莉可子さんが登壇。撮影の裏話を交えつつ、シリーズの魅力をアピールしていました。
吉田さんは生しっとりパンの感想を聞かれると、「本当にしっとりで、もっちりで、むっちりで、ふわふわなんですよ。今までの常識を覆すぐらい……誇張でもなんでもなくて、ここまでやわらかくなるのかと思うほどのしっとりです」と称賛。
八木さんは、「3種類とも食感が違うんです。全部しっとりしているのに、違いが出るのがすごい」「新食感なんですけれども、どこか懐かしさやあたたかみを感じる味だなと。新しいおいしさと、ちょっと懐かしさを感じられるようなパンになっていると思います」と生しっとりパンに心から感動した様子でした。
特に、吉田さんがCMでも手にしていた「生コッペパン(コロッケ)」についての話が印象的でした。「コッペパンというのは、ぼくたちの世代は給食で出てきたボソボソしたイメージがあるんです」と話す吉田さんは、「コッペパンはそういうものだと諦めていた」とのこと。
しかし、「生コッペパン(コロッケ)」については「コッペパンもやわらかいし、コロッケもやわらかい。こういうコロッケパンを子どもの頃に食べられていたら、どんなに幸せだっただろうと……」と、記憶を振り返りながら感慨深く語っていました。
生しっとりパンを食べるなら
キャンペーンもチェックしよう
さて、生しっとりパンの発売にあわせて、ファミマル Bakeryのパンをどれでも1品購入することで、ファミマル Bakeryのパン全品に次回使える20円引きレシートクーポンがもらえるキャンペーンも実施されます。
こちらのキャンペーンは実地期間が「2024年2月27日(火)〜2024年3月11日(月)」、引換期間が「2024年2月27日(火)〜2024年3月18日(月)」となっています(宮崎県・鹿児島県では、引換期間が2024年3月11日までとなります。沖縄県では実施しません)。
また、X(Twitter)でもキャンペーンを実施。ファミリーマート公式X(Twitter)アカウント(@famima_now)をフォローの上、対象のキャンペーン投稿のボタンよりポスト(ツイート)すると、抽選で1万5000名に「生クロワッサン(ダブルチョコ)」「白生コッペパン(カスタード&ホイップ)」「生コッペパン(コロッケ)」のいずれか1点の無料引換クーポンをプレゼント。
こちらのキャンペーンは実地期間が「2024年2月27日(火)〜2024年3月4日(月)」、引換期間が「2024年2月27日(火)10:00〜2024年3月11日(月)」となっています。
ファミマの生しっとりパンは、懐かしいのに、新しい
クロワッサン、白いコッペパン、コロッケパン。どれもコンビニのパンの定番で、見かけたことがないという人はいないでしょう。それでいて挟まれているのが、チョコ、カスタードとホイップ、ソースのかかったコロッケ……。これらの味わいは、「懐かしい」とさえ思うはずです。
だからこそ、ファミマの生しっとりパンシリーズには“発見”を感じられます。パン生地をしっとりさせることで、いつもの味わいをちょっと上質にさせることに成功。みごとに、新しいパンに生まれ変わっているのですね。
我々がよく知るパンだからこそ、新しくなったという魅力をますます感じやすくなっているように思いました。「こういう感じでしょ」と予想していると「あれ!」と驚けるはず。懐かしいのに、新しい。よく知っていたはずのものが、一味違う。そんなパンなのです。
近所にファミリーマートがあるという人は、もちろん要チェック。パンが好きな人、ランチや軽食に新しい出会いを求めている人も、一味違う生しっとりパンシリーズを味わってみてはいかがでしょうか。