インテル株式会社
最新のインテル(R) Xeon(R) CPUは、パフォーマンス面でさまざまな進化を遂げ、主要ワークロードにおけるセキュリティー機能の強化と卓越した効率性を実現し、総保有コスト(TCO)を削減
最新情報:インテル コーポレーションは、「AI Everywhere」イベントで、人工知能(AI)、ハイパフォーマンス・コンピューティング(HPC)、ネットワーキング、ストレージ、データベース、セキュリティーといった主要なワークロード全体にわたり、消費電力当たり性能の向上*1と総保有コスト(TCO)の削減*2を図る、第5世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサー(開発コード名:Emerald Rapids)を発表しました。今回の発表により、インテル(R) Xeon(R) プロセッサー・ファミリーはわずか1年の間に2度のアップグレードを行い、前世代と同等の電力枠内で演算処理数の増加とメモリーの高速化を実現しました。新製品は、ソフトウェアとプラットフォームともに第4世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーとの互換性を有し、顧客の導入環境でのアップグレードに対応し、コストと二酸化炭素排出を抑えながら、インフラストラクチャー投資を長期間持続させられます。
「AI向けに設計された第5世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーは、クラウド、ネットワーク、エッジと幅広いユースケースにわたり、機能を導入する顧客環境にパフォーマンスの拡大をもたらします。顧客、パートナー、開発者エコシステムと長年積み重ねてきた協業の結果が、TCOを抑えながら短期間での導入や拡張を可能にする、実証済みの基盤上で動く第5世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーの発表へとつながりました」
- インテル コーポレーション 上席副社長 兼 データセンター&AI事業本部 本部長、サンドラ・リベラ(Sandra Rivera)
第5世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサー:第5世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーではすべてのコアにAIアクセラレーションを実装し、要件の厳しいエンドツーエンドのAIワークロードを処理できるため、ディスクリート型のアクセラレーターを追加する必要がありません。一例として、パラメーター数が200億にも上る大規模言語モデル(LLM)でも100ミリ秒未満のレイテンシーで推論パフォーマンスが42%向上します*3。
前世代と比べて、汎用的な演算処理でのパフォーマンス向上は平均21%の向上*4、顧客のさまざまなワークロードで消費電力当たり性能は平均して36%の向上*5が可能になります。旧世代からのアップグレードの更新サイクルを標準的な5年で計画している顧客企業は、総保有コスト(TCO)を最大77%削減できます*6。
前世代をベースに構築された第5世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーは、新たなイノベーション技術により、パフォーマンスと効率性の両面で多様なメリットをもたらします。同プロセッサーにはCPU当たり最大64コアが備わり、最大LLCサイズは前世代のほぼ3倍となりました。さらに最大5,600MT/sの転送レートを誇るCPU当たり8チャネルのDDR5をサポートし、UPI 2.0対応によりソケット間の帯域幅が拡大し、最大20GT/sの速度を実現します。第5世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーを搭載する一部のインスタンスは、主要クラウド・サービス・プロバイダー(CSP)を介し、CXL Type 3ワークフローをサポートする予定です。
第5世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーのピン配列は前世代と互換性を有し、Cisco、Dell、HPE、IEIT Systems、Lenovo、Super Micro Computerなど業界を代表するシステム・メーカー各社から、シングルソケット、デュアルソケットの搭載システムが幅広いラインナップで2024年第1四半期から発売開始されます。第5世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサー搭載インスタンスは、年間を通じて大手CSPからの提供発表が見込まれます。
インテル(R) トラスト・ドメイン・エクステンションズ(インテル(R) TDX)により、仮想マシン(VM)レベルの機密性とセキュリティーが向上し、データのプライバシー保護と制御が強化されます。インテル(R) TDXは、年初の第4世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーとともに発表され一部のCSPからすでに提供されており、第5世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーの提供開始と同時に、すべてのシステム・メーカー、CSP、ソリューション・プロバイダーから一般提供開始される予定です。インテル(R) TDXのコンフィデンシャルVM内では、ゲストOSとVMアプリケーションが、クラウドホスト、ハイパーバイザー、プラットフォーム上のほかのVMによるアクセスから隔離されます。
重要なポイント:パフォーマンス面で数々の顕著な進化を遂げたインテルの最新プロセッサーは、顧客とパートナー企業に総合的なメリットを提供して、主要なワークロードのすべてで最適化されたパフォーマンスを実現します。
次のステップ:2023年1月の第4世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーの提供開始と、本日の第5世代 インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーの発表は、インテルが顧客に提示したロードマップを継続的に、確実に実行している証です。今後の展望として、来年登場する次のインテル(R) Xeon(R) プロセッサーでは電力効率とパフォーマンスの大幅な進歩が期待されます。E-coreの高効率性と最大288コアを特長とするSierra Forest(開発コード名)は2024年前半に登場、P-coreのパフォーマンスを生かしたGranite Rapids(開発コード名)はSierra Forestに続き、登場する予定です。
脚注:
*1 平均的なパフォーマンス向上の割合は、SPEC CPU、STREAM Triad、LINPACKベンチマークで測定した幾何平均を第4世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーと比較。https://www.intel.com/processorclaims/(英語): 「5th Gen Intel Xeon processors」の[G1]を参照。結果は異なる場合があります。
*2 AI、データベース、ネットワーキング、HPCの広範なワークロードを対象に消費電力当たり性能を測定し、第4世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーと比較。https://www.intel.com/processorclaims/(英語):「5th Gen Intel Xeon processors」の[A2]、[A19-A25]、[D1]、[D2]、[D5]、[H1]、[N16]を参照。結果は異なる場合があります。
*3 インテル社内での測定値(2023年12月現在)に基づく。https://www/intel.com/processorclaims/(英語):「5th Gen Intel Xeon processors」の[A1]、[A2]、[A16]を参照。結果は異なる場合があります。
*4 平均的なパフォーマンス向上の割合は、SPEC CPU、STREAM Triad、LINPACKベンチマークで測定した幾何平均を第4世代インテル(R) Xeon(R) スケーラブル・プロセッサーと比較。https://www.intel.com/processorclaims/(英語): 「5th Gen Intel Xeon processors」の[G1]を参照。結果は異なる場合があります。
*5 https://www.intel.com/processorclaims/(英語):「5th Gen Intel Xeon Scalable processors」の[T13]を参照。結果は異なる場合があります。