横浜スタジアムで、冬の夜空を彩るライトアップを含むイベント「BALLPARK FANTASIA」が12月9日から17日にかけて開催されます。このイベントで、スタジアム入り口付近の照明演出を担当しているのがパナソニック エレクトリックワークス。注目はフォトスポット「YOI-en Studio(仮称)」です。
フォトスポットに設置されたセンサーが訪れた人々のジェスチャーや衣服の色に反応し、照明の色彩や音楽を13種類に変化させるというもの。
たとえばブルーのジャケットを着ていれば、横浜DeNAベイスターズのチームカラーであるブルーの照明演出のもとで写真撮影が可能。さらには入り口前の樹木や路面を照らす照明の演出も合わせて変わり、周囲に幻想的な景色を作り出します。
発表時は、ジェスチャーによってクリスマスソングが流れ、クリスマスカラーに彩られる演出になっていました。
光の演出は通行人の目を惹き、彼らをスタジアム内のイベントへと誘導する役割も果たします。フォトスポットは17時から21時の間、誰でも無料で体験可能。
「YOI-en Studio(仮称)」は、パナソニック エレクトリックワークスの街演出クラウド「YOI-en」を活用した実証実験。
YOI-enは、インターネットを通じて演出効果を柔軟に変更できる照明演出のクラウドプラットフォームで、たとえば避難情報に基づいた誘導、天気情報の伝達、人々が集まる場所の盛り上げなど、多様な演出が可能です。
この技術は地方創生や地域活性化の一環として開発されたもので、さいたま市大宮盆栽美術館のライトアップイベントでも活用されています。イベントでは「YOI-iro」という体験型コンテンツを通じて、来訪者がスマートフォンを用いて照明を操作し、幻想的な盆栽の世界を楽しみました(イベントレポート記事)。
技術の導入により、地域の自然景観や文化的価値が高まり、地域コミュニティの強化に寄与することが期待されます。パナソニック エレクトリックワークスでは商業施設のライトアップと連携したフォトスポット提供先の拡大を検討しており、今後、今回のイベントのように魅力的な都市の夜景が増えるかもしれません。