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6会場を結んだハイブリッドイベントで感じた一体感

ハンズオンで手を動かし、コミュニティLTを楽しんだ今年のSORACOM UG Explorer

大谷イビサ 編集●ASCII

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 2021年10月23日、ソラコムのユーザーコミュニティであるSORACOM UGは年次イベント「SORACOM UG Explorer 2023~秋のハンズオン祭り~」を開催した。札幌、仙台、東京、高知、広島、福岡の6箇所のオフライン会場をつなぎ、全員参加となる2時間のハンズオンを実施。SORACOM UGとコラボしたコミュニティのLT、3人のSORACOM MVCも発表され、濃厚な5時間となった。東京会場からのレポートだ。

SORACOM UG Explorer 東京会場に参加

6会場からこんにちは そして2時間のハンズオンへ

 SORACOM UG ExplorerはソラコムのユーザーグループであるSORACOM UGが開催している年次イベント(関連記事:こんな楽しいことやめられない! 「SORACOM UG」に参加すべき理由)。2018年からスタートし、6回目の今回はハンズオンを中心に、札幌、仙台、東京、高知、広島、福岡の6箇所のオフライン会場をつなぐハイブリッド形式で開催された。東京会場は定時に全員参加という優秀ぶり。東京会場は運営含めて17人の参加で、初参加は6人となかなかの数だ。大阪や群馬、石川から来た人までいた。

6つの会場をZoomで結んだハイブリッド形式で実施

 冒頭、SORACOM UGの説明が終了した後は、ハンズオンの前に各サテライト会場の紹介に移る。福岡会場のFusicからはIoTチームリーダーの賀来さんが登壇。AWS AmplifyからWebカメラを起動し、Lambdaを操作するCORS(オリジン間リソース共有)システムの構築で、SORACOM Funkの利用をあきらめたネタを披露した。

 高知会場の相愛は高知市内から標高300メートルのところに位置する。地元高知の相愛は「地域を看る仕事」として建設関連、地域コンサルティング、木質バイオマス事業などを手がけており、加温ヒーターの見回りの自動化をソラコムで実現しているという。現在手がけている地質調査でのIoT活用についても披露された。

 広島会場はSPSソリューションパートナーでもある中外テクノス。4月に久しぶりのSORACOM UGのオフラインイベントを開催し、11月10日に開催予定とのこと。中外テクノスでは、工事現場の焼却炉の解体時に影響を知るためのCEEMS環境モニタリングでソラコムを採用している。また、同社で水圧ロボットを研究する中村さんは工場での提案箱にポストすると通知が来るというソラコム事例を披露した。

ロボットが提案箱にポスト!SORACOMから通知

 東京会場と仙台会場の紹介に引き続いて行なわれた札幌会場は、NECソリューションイノベーター。昼間はエコモットのサラリーマン、夜は個人事業主となる不破さんが地面の下にあるロードヒーターのリモート制御について披露した。不破さんは「北海道は本当に試される大地。ノウハウ溜まるので来てください」とアピールした。

ハンズオンでSORACOMを体験 IoT LT、JAWS-UG、LINE DCがLTを披露

 その後は約2時間でSORACOMの導入や設定を試すハンズオンに移る。自前で持ち込んだデバイスを使ってもよいが、SORACOM IoTボタン(SORACOM LTE-M Button for Enterprise)とGPSマルチユニット(GPSマルチユニットSORACOM Edition)の2つも貸出対応してくれた。デバイス配布後は、それぞれがドキュメントに従って、手元のPCで操作を行なっていく。

 初参加の人たちも気楽に質問しており、突っ込まれたところがハンズオンシナリオの不備だったりもするのだが、そういったところも含めてユーザーコミュニティらしいと思った。東京会場では多くの人が時間内にハンズオンを完走。こういう体験型のコンテンツがイベントにメインに据えられるというのが、IoTイベントらしい。

 ハンズオンの後は、コミュニティLT(前半)の時間に移る。SORACOM UGと共催したことのあるコミュニティも含めて、多くのユーザーコミュニティが登壇した。

 トップバッターIoTLTは、日常のIoT作ってみたネタのLTを2015年から毎月(!)開催しているという老舗のコミュニティ。東京会場でSORACOMハンズオンを体験したのびすけさんは、「SORACOM UG Explorerの開催おめでとうございます!」と第一声。続いてバラエティ番組「相席食堂」で動画の気になったところを止めるのに利用する「ちょっと待てィ!」ボタンを、SORACOMのIoTボタンで実現した実例を披露した。ハンズオン中にLTネタを作るとはさすがの瞬発力。なお、12月にはヘルスケアIoTについてのイベントをやるので、チェックしておきたい。

SORACOM版ちょっと待てぃ!ボタンを試すIoTLTのびすけさん

 続く登壇はJAWS-UG IoT支部の青木さん。JAWS-UG IoT支部は、文字通りAWSのユーザーコミュニティであるJAWS-UGのIoT関連の支部で、「ちっちゃな基板を愛する熱いオジサンたちの知的な集い」がすべてを言い表している。今年は1月、4月、8月、10月とコンスタントに勉強会を開催しており、re:Inventを振り返ったり、AWSがらみの無線技術、AWS IoT ExpressLink、IoT Twin Makerなどのサービスを学んでいる。普段は目黒のAWSオフィスで活動しており、ハンズオンなども実施しているという。

 3番手はLINE DCことLINE Developer Communityの三浦さん。LINE DCはLINEのAPIやプラットフォームに興味のある人に向けたユーザーコミュニティで、勉強会のアーカイブやオリジナルコンテンツを配信するYouTubeチャンネルを持っているという。最近はSORACOMとのコラボも頻繁に行なっており、仮想デバイスでのLINE通知(Lambdaを使わない)、LINEからデバイスに向けて通知などハンズオンを実施した。次はIoTとミニアプリを連携した勉強会をやりたいと考えており、「LINE×SORACOMの可能性は無限大!」とLTをまとめた。

SORACOMとのコラボ企画も実施したLINE DC

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