Notion Labs Japanは、2023年10月19日、情報管理ツール「Notion」の中堅・大企業向けのエンタープライズプランを機能拡充したことを発表した。管理者向け機能、セキュリティ・コンプライアンス機能を拡充し、法人向けの要件を満たせるよう強化している。
拡充した機能の一つは、管理ユーザーダッシュボードによるセキュリティとコンプライス機能だ。従業員の登録ドメインを元に、従業員ごとの可視性とコントロールを提供する。管理者は、従業員の情報やワークスペースへのアクセス、セッション期間、パスワードなどを管理・制御できるようになる。
もう一つは、SIEM/DLP連携だ。Splunk、Sumo Logic、Datadog、PantherといったSIEM(セキュリティ情報イベント管理)ソリューションや、Nightfall、PolymerといったDLP(データ損失防止)ソリューションとの連携に対応し、ワークスペース内の不審な活動の特定や、ワークスペース内の機密情報の検出、通知や自動アクションなどのポリシー設定を効率化する。
また、今後数か月間で、管理コンソールの刷新や、組織内のすべてのワークスペースを格納する新しい組織レイヤーを追加する計画だ。
Notionは、2021年に日本語版ベータ版がリリースされ、翌2022年には日本法人が設立。ドキュメントの作成・共有やプロジェクトの管理、ナレッジの整理が一箇所で統合できるコラボレーションツールとして企業でも活用されている。