ソニーは10月13日、αシリーズ フルサイズコンパクトカメラの新製品「α7CR」を発売開始する。6100万画素センサーを搭載する高画素機「α7RⅤ」とほぼ同等の機能を小型ボディに収めたモデルで、実売価格は45万円(ボディのみ)。
世界最小のフルサイズミラーレスカメラが6100万画素に!
ソニー「α7CR」発表
「α7CR」はフルサイズセンサー搭載の小型ミラーレスカメラで、α7の最高画素モデルの機能をほぼそのまま継承している。裏面照射型6100万画素センサーにBIONZ XRを搭載し、35mmフルサイズ時の静止画サイズは9504×6336ドット。AIプロセッシングユニットを採用し、オートフォーカスはリアルタイム認識AF。人物、動物、鳥、昆虫、車、列車、飛行機をリアルタイムで認識してくれる。
位相差センサーも693点で、高画素機の「α7RⅤ」と同じだ。逆に異なるのはボディ内手振れ補正の効果で、「α7RⅤ」では8.0段のところ「α7CR」では7.0段となっている。また、連続撮影速度は最高毎秒10コマが8コマ、動画記録性能は最高8K24P/4:2:2-10bitが、4K60P/4:2:2-10bitとなっている(ともにクロップ時)。メモリーカードスロットも「α7RⅤ」の2から1になるといった細かい違いがある。
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世界最小「α7CⅡ」&「α7CR」実機レビュー
= 最強フルサイズミラーレスカメラだ!(前/後編)
ボディーは従来機と同様にAPS-Cの「α6xxx」シリーズに近いデザインやサイズ感だ。ベース機の「α7Ⅳ/7RⅤ」と比べると体積で約45%、重量は143g以上も小型軽量だ。両機ともサイズや操作系などはまったく同じで、ロゴ部分以外では区別がつかない。カラーはともにブラックとシルバーが用意されている。
「α7C」より少し奥行きが増しているが、これはグリップ形状を変更したためで、やや平たく浅めだった「α7C」よりも細身で深くなり、ホールド感は格段に向上している。操作系では新たに前面にコマンドダイヤルを装備し、上面モードダイヤルから「静止画/動画/S&Q」が独立したスイッチとして分離された。背面液晶は3型103万ドットのバリアングルで大きな変化はないが、メニュー画面は、順当にタッチ操作が可能な最新のタイプに変更されている。
ボディー内手ブレ補正はともに約7段と「α7C 」の約5段から向上している。実際に手ブレ補正非搭載のレンズ「FE28-60mmF4-5.6」で試しみると、広角側遠景なら1/2秒でも高確率でブレを防止してくれた。また高画素の「α7CR」のほうがブレやすいかと思ったが、両機とも同等の効果が得られ、手ブレ補正が強化されたことを実感できた。
【編集部/おカメラ担当 みやの】
従来機「α7C」は、2020年に登場した際、フルサイズセンサーをα7シリーズより小型のα6000系のボディにおさめたことで、小さいカメラ好きの心をワシヅカミにしたミラーレスカメラです。後継機の「α7CⅡ」はほぼ予想通りの進化でしたが、同時に登場した「α7CR」は、高画素機「α7RⅤ」と同じ6100万画素センサーを搭載したうえ、RVより10万円安いときたもので、正直ビックリしました。これは買いです。
ボディが小さいため、グリップし辛いのではと不安だったのですが、そこはデザインが改良されていて、エクステンションというオプション(α7CRには同梱)を付ければ小指までしっかりグリップできます。とはいえ、手が大きい人も小さい人も、ぜひソニーストアやカメラ店で、握ってみてから決めましょうね!
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