ディーアンドエムホールディングスは、Polk Audioのイネーブルドスピーカー「ES90」を10月上旬に発売する。価格はペア6万6000円。ブラックとブラウンの2色展開。
Hi-Fiスピーカーとしても非常に素性がいい
Signature Eliteシリーズのハイトスピーカーで、Dolby Atmosの正式認証を取得。天井に音を反射させて広がりのある音を再現できる。DTS:Xにも対応。ES20、ES55、ES60とぴったり合うサイズ。なお、ES15、ES50はサイズが合わないので非対応としている。底面はシリコンラバーベースとなっており、安定して置ける。壁掛け設置には非対応とのこと。
ドライバーは振動板にマイカ強化ポリプロピレンコーンを採用した130mm口径のウーファーと、ポリエステル繊維を用いた25mmのテリレンドーム・トゥイーターで、Signature Eliteと共通化。指向性を強くするため、ホーン型のグラスファイバー強化樹脂製のウェーブガイドを搭載。これは天井に音を絞って再生することで、ツィーターの直接音ではなく天井の反射音を聞かせるようにする工夫だという。なお、能率も上がるので、ネットワークで調整している。
なお、本機はハイトスピーカーとしての用途が基本だが、D&Mのシニアサウンドマネージャーの澤田龍一氏によると、Hi-Fi用のブックシェルフスピーカーとしても優れた基本性能を持っているという。理由としては、ウーファーとツィーターのボイスコイルの位置が揃ったリニアフェーズ構造になっている点や、内部で定在波が発生しにくい三角形型になっている点などがあるという。
密閉型エンクロージャーで、インピーダンスは4Ω。クロスオーバー周波数は2.2kHz。周波数レスポンスは52Hz~40kHz(-10dB)、142Hz~26kHz(-3dB)。AVアンプなどと接続する際は150Hz以上の設定が推奨。本体サイズは幅189×奥行き306×高さ186mmで、重さは3.8kg/台。