いつでも、次に買うべきデジタル製品を考えまくっているみやのです。そして、今一番欲しまっているのが、NECのPC-9801生誕40周年のアニバーサリーモデル「LAVIE NEXTREME Infinity」なのです。
PC-9801のキモチで
最先端PCを作りました
通常、アニバーサリーモデルというのは、当時のマシンのデザインや色や特徴的な部分をちょっと復活させて取り込むことが多いのですが、Infinityには98らしいところは微塵もありません。NECもきっぱりと言い切っています。
じゃあ、どこが周年モデルなのかというと、「最先端・最高のPC」という98の姿勢を、現代に実現したということです。LAVIEノート史上「最速のパフォーマンス」、「最上のディスプレー」、「最高の操作性を追求」だそうです。
Infinityの基本性能ですが、標準モデルのCPUには13世代コアのHシリーズ「i7-13700H」を、dGPUとして、インテル「Arc A570M」とVRAM8GB(GDDR6)を搭載します。A570MはInfinityの発表と同時にインテルが公開したGPUで、まさに最先端チップですね。
i7-13700Hは6P+8Eの14コア20スレッドで、最高5GHz115W。A570Mは16Xeコアで80W動作、GeForce RTX3060対抗とされております。メインメモリーはDDR5を16GB、SSDはPCIe Gen4で1TB内蔵です。
実際に速度を計測したところ、CPUはきちんと最高速を出し、A570M はGeForce RTX 4050を超える性能でした。ストレージ(SSD)も、読み出し6500MB/s、書き込み5000MB/sと、こちらもPCIe Gen4 x4接続SSDの性能が出ています。
ディスプレーは16インチで16:10の「4K OLED(有機ELディスプレー)」を奢っております。つまり、解像度は3840×2400ドット、100% DCI-P3の色域でコントラストは10万対1、DisplayHDR 500というスペックです。
やはり最大の特徴はキーボード
ディスプレーにも惚れた
最大の特徴というか、ほかのノートにないのが、キーボードです。キーの形状を段ごとに変えて、「ステップスカルプチャー」を実現しています。さらに、キートップは指の丸みに合うシリンドリカル形状という、ダブル変形キーボードです。
キーストロークは1.7mmで、閉じたときにキートップがディスプレーに当たらないように、キーボード面は凹型に微妙に成形されているそうです。
しばらく試用しておりますが、なかなか好調です。自宅の仕事環境はデスクトップマシンに某社のゲーム用キーボードですが、モバイルノートは平面のペタペタキーボードです。
Infinityのキーボードは、もちろんストローク的にもノートのキーボードではあるのですが、ステップスカルプチャーのおかげで、ホームポジションから上段、下段のキーへの移動がキモチいいですね。
さらに、キーの押し感もステキで、1.7mmより長いのではないかと思わせる、クリックというのでもなく、優しい戻り感というか、とても気持ちがいいキーボードです。ただし、テンキーは邪魔です。いりません。無くしてください。
タッチパッドの押し感も、たぶん世界最高レベルの気持ちよさです。きちんとストローク感があり、クリックはちょっとソフトで「ンッスッ」がいいんです。惚れました。
裏ブタを外してみたところ、タッチパッド部分とおもわる位置にハニカム構造の補強があり、やるなあと思いました。
ディスプレーは16型16対10のうえ4K解像度なので、精細でなおかつ縦長で、何をするにしても、ノートとしては最高の使いやすさです。
15型の4KのOLEDの某社のゲーミングノートを持っていますが、Infinityのディスプレーは、あの「OLEDですよー! ピカピカですよー!」というあのギンギンな感じがないんですよね。
もちろん、輝度もコントラストも高くて非常にキレイなのですが、落ち着きがあるというか、奥ゆかしいというか、最高輝度にしても、あの目の奥にくるようなOLED的刺激がないんですよね。
炎天下で使う場合は物足りないのかもしれませんが、室内派の自分としてはとても気に入りました。
さらに世界初なのが「バイオレットライト」搭載です。ディスプレー上部のカメラの横にあるLEDなんですが、慶応大学の坪田ラボ監修で、屋内での活動が多い現代人の目に不可欠な光だそうで、近視の進行を抑制するそうです。
室内派なので、つねにONにして原稿を書いてみましたが、まあ、実感はないですね。でも、ユーザーの健康のためになる機能を搭載してくれるのは、とてもありがたいです。
基本スペックに戻りますが、インターフェースはThunderbolt 4(USB Power Delivery 3.0、DisplayPort、パワーオフUSB充電機能付き)、USB 3.2 Gen 2 Type-A(左側面はパワーオフUSB充電機能付き)×2、HDMI、有線LAN(1000BASE-T)、3.5mmコンボジャックをを搭載しております。ワイヤレス通信はWi-Fi 6E、Bluetooth 5.1を搭載します。デジカメ派にはスタンダードなSDカードスロットはとてもありがたいですし、有線LANとHDMIもきちんと揃うのは安心ですね。
ウェブカメラは通常の2倍の画素数の200万画素のイメージセンサーを採用しています。使ってみましたが、室内灯下でも十分明るく、なおかつ自然な発色です。
本体サイズは約360×254×20~31mm、重量は約2.5kg。バッテリー駆動時間は約9.7時間(JEITA測定法Ver.2.0)、充電時間は約2時間です。
実機テストではディスプレー輝度40%、ボリューム40%でYouTube動画を連続再生したところ、5時間30分動作しました。dGPU内蔵で5時間超えはモバイルでもいけますね。2.5キロはちょっときついですが、ボディ剛性は十二分なので、外出先でガチで仕事するには、速度もディスプレーの広さも安心です。
DC入力端子はおなじみのNEC角形で、アダプターは230W出力ながら、小型軽量化を図り、約900グラムです。
☆
Infinityは、LAVIEノート史上「最速のパフォーマンス」、「最上のディスプレー」、「最高の操作性を追求」したというだけの出来栄えです。
直販サイトではカスタマイズが可能で、CPUにはi9-13900Hとi5-13500Hが、メインメモリーは最高64GB、SSDは最高2TBが選択できます。
Windows 11はProが、MS Officeはなしも選べ、GPUとディスプレーは固定。それでいて、i5で約22万円、i7で23万円、i9で27万円からと、「周年感謝価格」ともいえるお買い得マシンです。オススメですよ。。。
この連載の記事
-
第10回
PC
価格破壊すぎるゲーミングモニターKOORUI「24E4」を買って良かった5つの理由 -
第9回
ウェアラブル
G-SHOCKがステルス進化! 心拍計測センサー搭載「DW-H5600」が密かに最強 -
第8回
sponsored
”白”のコダワリに注目! RTX 4070で25万円台、所有欲を満たすBTOPCはコレだ! -
第7回
家電ASCII
数年探し続けてたどりついた、最強でシンプルなドライヤー -
第6回
ケース
ASUSの高級PCケース「GR701」は自作PCマニアが欲しがるギミックをほぼ全部搭載する逸品 -
第5回
デジカメ
高速AFと最強手ブレ補正でコスパもいいフルサイズカメラ「LUMIX S5Ⅱ」がお勧めです -
第4回
トピックス
大は小を兼ねるからUSB充電器は「Anker PowerPort III 2-Port 100W」を選ぶぜ! -
第3回
sponsored
Acerが空気清浄機出してるってマジ?PC部屋に置くしかないじゃんそんなの -
第2回
sponsored
プリンターがあると大学生活が快適になる5つの理由 -
第1回
スマホ
Zenfone 9は小型高性能&強力手ぶれ補正で使うほどに価値が見えるスマホだ! - この連載の一覧へ