東芝は9月21日、同社に対して実施されていた株式公開買い付け(TOB)が成立したとみられると明らかにした。
今回のTOBは東芝を非上場企業へ転換し、安定した経営環境で中長期にわたる成長戦略に取り組む戦略の一環。実施期間は8月8日から9月20日までの30営業日で、東芝株の買い付けのために設立された企業TBJHが対応していた。
TOB成立を受け、今後東芝は上場廃止に向けた手続きを進める予定。すべての手続きが完了すると、1949年の上場から70年以上を経て非上場企業へ戻ることになる。
東芝は1875年創業の田中製造所と1890年創設の白熱舎をルーツとする日本の総合電機メーカー。ランプにおける6大発明の1つとされる「二重コイル電球」を発明したほか、世界で初めてラップトップ型PCを商品化した企業でもある。