日本テレビ放送網(以下、日本テレビ)とスタジオジブリは9月21日、それぞれの取締役会で日本テレビがスタジオジブリの株を取得し、子会社化することを決議したと発表した。
具体的には、日本テレビがスタジオジブリの株を取得し、議決権所有割合42.3%の筆頭株主となる予定。さらに日本テレビから役員が派遣され、スタジオジブリの経営をサポートする方針。
今後スタジオジブリはアニメーション映画制作やジブリ美術館、ジブリパークの運営に専念する予定という。
スタジオジブリは、今年7月に宮崎駿監督の最新作『君たちはどう生きるか』を劇場公開し、多くの評価を受けている。しかし、宮崎監督が82歳、プロデューサーの鈴木敏夫氏が75歳となり、後継者問題が持ち上がっていた。宮崎吾朗監督も一度は後継者として名前が挙がったが、吾朗監督自身がそれを固辞していた。
そんな中、長年の付き合いがある日本テレビとの間で話し合いが開始。昨年、鈴木プロデューサーと日本テレビの杉山美邦氏が会談し、経営を日本テレビに委ねることを提案。日本テレビはスタジオジブリの価値を尊重しつつ、企業価値の向上を図るために子会社化を決定したという。