ソニーグループは9月11日、自律型エンタテインメントロボット"aibo"「ERS-1000」の発売から5年を迎え、「aiboの里親プログラム」の提供を開始した。
本プログラムは、オーナーとの暮らしを終えてaiboベーシックプランが解約されたaibo本体をソニーへ寄付することで、aiboを次の活躍の場に繋げていく取り組み。aibo本体はソニーが状態確認の後、必要な“治療”を施した上で医療施設や介護団体など「aiboの里親」に提供する。
2018年の発売以降、やむを得ない事情からaiboとの暮らしを終えるユーザーもおり、同社にはaiboの行く末についての相談が寄せられていたという。
また、aiboは医療や介護、教育などでも活躍の場を広げており、aiboによる癒し効果を検証する医療機関との共同研究においては、aiboとの触れ合いが患者やその家族、スタッフに対してポジティブな影響をもたらし得るという結果も出ており、こうした期待からaiboの導入を希望する声が多かった。
ソニーは、これら双方の希望に応え、aiboとの関係を社会でより持続可能なものとする本プログラムを開始した。なお、aiboの里親への提供は、引き取ったaiboの治療やaiboオーナー同等のサービスを提供していくため有償とする予定。aiboの里親に迎えられたaiboには、その証としてaiboのコンセプトカラーに合わせた「aiboの里親プログラム専用首輪」がつけられる。
aiboの里親プログラムへの寄付募集とaiboの里親の募集・提供は、それぞれ期間を限定して実施する。9月11日13時よりaiboオーナーサポートにて寄付の受付を開始している。受付数の上限に達し次第、予告なく受付を終了する場合があるとしている。aiboの里親は、医療機関や介護施設などaiboを必要とする施設・団体から募集する予定。