必要に応じてスローモーション撮影やシネマティック撮影を設定する
iPhoneのカメラは、スローモーションやシネマティックモードでの撮影にも対応している。シーンによってはよりよい効果が得られるので、利用したい場合は、解像度とフレームレートも併せて設定しておこう。
まず、スローモーションでは、フレームレートを「120 fps」と「240 fps」のいずれかを選択できる。通常のビデオ撮影は1秒間に30コマ(30 fps)なので、120 fpsを設定すれば4倍スロー、240 fpsを設定すれば8倍スローとなる。なお、解像度はHD固定となる点には注意しよう。
一方のシネマティックモードは、背景をぼかした撮影が可能になる。このモードでは、解像度は「4K」または「1080p HD」、フレームレートは「24 fps」と「30 fps」のいずれか(HDの場合は30 fps固定)を選択できる。基本的に、通常のビデオ撮影と同じ解像度とフレームレートを選択しておけば問題ないだろう。もし「60 fps」を選んでいる場合は「30 fps」を選ぶのが望ましい。
iPhoneのカメラ設定は、普段の撮影ではあまり変更することはないかもしれない。だが、動画を撮るときはさまざまな状況に対応するため、設定を変更する機会が増える可能性がある。そんなとき、変更方法をきちんと把握していれば、慌てることなく対応できる。
撮影は、時間との戦いでもあるので、設定を探す時間は非常にもったいない。どこにどのような設定があるか、常に頭の片隅に留めておくといいだろう。
(注:こちらの記事はiOS 16で執筆しています。)

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