FIXER cloud.config Tech Blog
AzureのApplication Insightsでお手軽にお安く? HTTP監視しよう
2023年08月29日 11時30分更新
本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「Application Insightsでお手軽にお安く?HTTP監視しよう」を再編集したものです。
皆さんはパブリックに公開したシステムの正常稼働をどのように監視していますか?
私は趣味でレンタルサーバーを常時動かしているのですが、HTTP監視を行い不具合の検出をすぐに行えるようにしています。
監視には Azureの Application Insightsを利用しており、利用料金も私の使い方であれば格安ですので、こちらをご紹介したいと思います。
HTTP監視とは?
HTTP監視とは、監視対象に対して定期的に HTTPのリクエストを送信し、その応答(200応答するか?など)を確認する監視方法です。
サーバー内部の不具合までは見られませんが、サーバーが落ちていないなど、ある程度の正常稼働を認識することができます。
Application Insightsによる HTTP監視
Azureの Application Insightsを利用すると、お手軽に HTTP監視を構成できます。
可用性テストという名称です。
Application Insightsを構築し、Azureポータルから「可用性」の画面を開くと設定を追加できます。
「クラシックテスト」と「標準テスト」が存在しますが、「標準テスト」で実現することになります。
(Azureで「クラシック」と名の付くものは廃止されていく運命にあることが多いです)
標準テストのドキュメントに沿って設定してみましょう。
Application Insightsの構築・設定時のポイント
・Application Insightsの構築時に 2023/08/19現在は「リソース モード」の選択がありますが、「クラシック」ではなく「ワークスペースベース」を選択します。クラシックは廃止予定の構成です。
・URLにはポート番号の指定も可能ですので、通常のポート(HTTPSなら443とか)以外に対してもテストできます。
・東日本リージョンの Application Insightsの場合、テスト1回につき$0.0008のコストなので、要件に合わせて「テストの頻度」と「テストの場所」の数を調整しましょう
・警告を「有効」にして追加の設定を入れ込むことで、HTTP 応答に問題があった際にメール通知等ができます
趣味程度の使い方の場合の料金は?
趣味程度のサーバーなので、テストの頻度を15分毎、テストの場所を Japan Eastにしていますが、1日当たり8.90円(2023/07 実績)となっていました。
1か月31日なら 約276円/月ですね、とっても安い!
まとめ
Azureの Application Insightsを利用すれば、Azureのリソースに限らず HTTP監視を構成できることが分かりました。
要件に応じて料金が異なりますが、趣味程度のターゲットであればかなり安く構成できます。
一度ご検討してみてはいかがでしょうか?
松枝 宏樹/FIXER
愛知県在住、リモートワーク気味なエンジニア。
得意分野はC#、ASP.NET、terraform、AKSなど。
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