スマホとiPadではじめるラクラク動画制作術 第2回

iPhoneでワンランク上の映像を目指す！ 撮影用の三脚、ジンバル、LEDライトはこう選べ

暗い場所で撮るならLEDライトが必須

　「iPhoneのカメラは高性能だから、そのままでもきれいに撮れる」と思っている人が多いだろう。レベルが高いのは確かだが、意外に見落とされがちなのが照明。撮影場所が暗いというのは、割とよくあるシチュエーションだ。

　また、明るくても逆光の場合、普通に撮ると被写体はかなり暗く写ってしまう。これを後から編集で補正するのはかなり難しいので、照明（ライト）を使って、できるだけ撮影時に対応しておきたい。

　動画撮影用の照明にはさまざまな種類があるが、よく使われているのがLEDライトだ。光量が安定しており、バッテリー駆動が可能なので、電源のない場所でも使える。調光機能を持ったライトが多く、明るさを細かく調節可能だ。

　LEDライトを選ぶ際は、「明るさ」と「光源の面積」をチェックしよう。明るさは「ルーメン（lm）」や「ルクス（lx）」で表されており、値が大きいほど明るくなる。

　光源の面積は、どのように明るくしたいかによって選び方が変わる。全体的に明るくしたい場合は面積が広いものを選び、逆に、ある一点をスポット的に明るくしたいなら面積の小さいものを選んだほうがいい。

動画撮影では明るさが重要。コンパクトな照明を持っておくと、被写体の明るさを調整できて便利だ。

　色温度（温暖な色合いや冷たい色合いなど）も重要な要素だ。色温度は、映像の雰囲気や視覚的な印象を大きく左右する。そのため、撮影の幅を広げるためにも、色温度が調整できるタイプも候補に入れておいたほうがいいだろう。

　なお、被写体に直接ライトを当ててしまうと、明るくなりすぎることがある。そんなときは、レフ板を用意しておくのも一つの手だ。