Stable Diffusionプリインストール済みのコラボPCが登場
タレント「くりえみ」&YouTuber「モニ研」が語る、STORMのAI向けPCが生まれたワケ
近ごろ何かと話題に上がるAI。中でも画像生成AIの影響力は非常に大きいものだ。しかし、実際にAI画像生成ソフトを使用するとなると、越えなければならないハードルは多い。
例えば、AI画像生成にはある程度高いスペックのPCでないと時間がかかってしまうが、実際にどの程度のPCスペックが必要なのか、PC初心者ではなかなか判断しづらいだろう。
PCゲーミングなどで高いスペックが必要になることが広まってきてはいるものの、画像生成に興味を持つ層はこれまでのゲーミングPCユーザー層とは異なる場合もある。高スペックなPCは「ちょっと試してみたい」という感覚で手を出すには高価すぎるので、もし失敗したらと考えて1歩踏み出せないクリエイターも少なくないだろう。
そうしたユーザー向けに、BTO PCメーカーのSTORMが、AI画像生成に特化したPCを発売した。それが「AI-MONI-01」。このPCは、ディスプレーやPC/ガジェット関連の情報を発信している「モニ研(@medifav)」さんとのコラボPCとなっている。
AI-MONI-01は、CPUにCore i7-13700、ビデオカードにはGeForce RTX 4060 Ti(16GB)を搭載。外観は同社の「鏡界 PG-Kシリーズ」と同様のPCケースを採用する。
AI-MONI-01の主な構成 | |
---|---|
CPU | インテル「Core i7-13700」 (16コア/24スレッド、最大5.2GHz) |
CPUクーラー | ST-AIO240_PLUS WH (簡易水冷、240mmラジエーター) |
マザーボード | B760 Micro-ATX DDR4 |
メモリー | Crucial製DDR4-3200、16GB×2 |
ビデオカード | GeForce RTX 4060 Ti(16GB) |
ストレージ | 1TB M.2 SSD、PCIe 3.0 |
電源ユニット | 850W 80PLUS GOLD |
OS | Microsoft「Windows 11 Home」 |
価格 | 29万9800円 |
PCのスペックについては、AI開発事業を手掛けるAiHUB株式会社の監修を受けており、特にGPUについては、NVIDIA GeForce RTX 40シリーズにおいて最新となるGeForce RTX 4060 Ti(16GB)を搭載しているあたりが特徴的だ。
AI画像生成は特にVRAMの容量が重要となる。16GBという容量は、RTX 40シリーズでも上位GPUのGeForce RTX 4080に匹敵する容量。それでいて、なるべく価格を抑えて初心者が導入しやすいようにするための選択だという。
また、本製品の大きな特徴となるのがソフトウェア面だ。AI-MONI-01は、「Stable Diffusion」による画像生成環境を標準整備している。AI画像生成は、アプリケーション1つをインストールすればすぐ画像が作れるというものでもなく、最初の環境構築が初心者にとって躓きやすいポイントとなる。本製品はそこをスキップして、サクッと画像生成デビューができるというわけだ。
また、本モデル購入者の特典として、Discordコミュニティーサポートサーバーに入室することができ、AI画像生成に関する質問や相談が行えるとのこと。ユーザー間での情報共有の場でもあり、参加することで知識・技術を磨くことにつながるだろう。
AiHUBは、Stable Diffusionを基軸としたAI画像生成の導入支援、ChatGPTなどを始めとした大規模言語系AIを用いた社内知識の向上やプロダクト開発の支援といった事業を行っている企業だ。
AI画像生成においては、学習データの著作権などが不透明な場合もあり、企業が商用利用するにはリスクがあった。そうした中で、同社はオリジナルの学習データを提供するとともにブロックチェーンでデータを保護することで、商用でも安心して使える環境などを提供するという。
そんな同社がなぜ今回のコラボPCの監修に携わったかというと、始まりは同社の「AI天使(@AI_Angels_)」さんと起業家/モデル/タレントとして活動している「くりえみ(@kurita__emi)」さんがX(旧Twitter)でやり取りしたところから始まったという。
くりえみさんは、自身の写真とAI画像生成を組み合わせたグラビア写真集を、AI天使さんと共同で制作・発売した。その際、AI画像生成初心者が使いやすいコンシューマー向けのPCを作る話が立ち上がり、今回のコラボPC企画が発足したという。
この写真集制作の当初、くりえみさんは今回発売したモデルとは別のSTORM×モニ研コラボPCを使用しており、その縁からAiHUBとSTORM×モニ研コラボPCにおけるAI特化モデルの開発が実現したとのこと。
この記事の編集者は以下の記事もオススメしています
-
AI
世界を変えた画像生成AI、さらに進化「Stable Diffusion XL(SDXL)」いよいよ正式公開 -
AI
画像生成AI「Stable Diffusion」の始め方 まずはインストールだ!(環境構築から) -
デジタル
ストーム、白いBTOパソコン「鏡界 PG-Kシリーズ」販売開始 -
デジタル
BTOパソコンがお買い得 ストーム「ハロウィン大収穫祭!セール!」10月31日まで開催 -
デジタル
ストーム、対象製品購入でMSI製23.8型フルHDディスプレーをプレゼントするキャンペーンを実施 -
デジタル
STORM、背面マザーボードを採用したパソコン「新界」を購入でMSIディスプレーをプレゼントするキャンペーン