グーグル傘下の動画投稿サービス「YouTube」は、投稿ポリシーの一部を改定し誤った医療情報を拡散する動画を順次削除すると8月15日(現地時間)に発表した。
誤った医療情報に関する投稿ポリシーを改定
今回の改定では、これまで数十に及んでいた誤った医療関連情報に関するガイドラインを「予防に関する誤った情報」「治療に関する誤った情報」「事実を否定する誤った情報」の3つに整理。誤った情報か否かは地域の公衆衛生機関や世界保健機関(WHO)が発信するガイダンスを基準に判断し、各機関の見解が変更された場合はYouTube側の判断も随時変更される。
ポリシーの適用範囲は通常の動画やライブ配信のほか、動画の説明、コメントなどYouTubeのサービスや機能全般に及ぶ。ポリシー違反の内容が含まれる外部サイトへユーザーを誘導するケースも対象となり、こちらはURLの表示だけでなく、動画内で口頭で誘導する方法も含まれる。
ポリシー違反の動画は削除対象に
ポリシー違反への基本的な対応については、コンテンツを対象としたものとチャンネルを対象としたものの2種類がある。
投稿されたコンテンツに対してポリシー違反が発覚した場合は、YouTubeが当該コンテンツを削除し、投稿者に対してメールで削除理由を通知する。
チャンネルに対しては、初めてのコミュニティガイドライン違反の場合は事前警告のみだが、2回目以降はチャンネルに対して違反警告が発行される可能性がある。90日以内に3回警告を受けるとチャンネルが停止される。
以上はあくまで基本的な対応であり、コミュニティガイドラインや利用規約に対する違反を繰り返している場合、初めてであっても悪質な不正行為と判断された場合、ポリシー違反をチャンネルの主な活動としている場合には、前述のプロセスを経ずにチャンネルやアカウントが停止される可能性があるという。
同社は今回のポリシー改定について「私たちの目標は、十分に研究された科学的合意のある分野に関しては、YouTube が人々に害を及ぼす可能性のある情報を配布するプラットフォームではないことを保証することです。」と述べている。