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ベルト交換式で充電環境も改善されたシャオミ「Xiaomi Smart Band 8」

2023年08月07日 12時00分更新

文● 山根康宏 編集●ASCII

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Xiaomi Smart Band 8

シャオミ「Xiaomi Smart Band 8」

 シャオミのスマートバンドは1万円以下の低価格ながらも運動量計測やスマートフォンの通知を表示できるなど十分な性能を備えた製品だ。今回紹介する「Xiaomi Smart Band 8」は2023年4月に中国で発売になり、6月からは各国でグローバルモデルの投入も始まった。日本投入も期待されるXiaomi Smart Band 8の中国モデルを入手してさっそく使ってみた。

2週間以上使える大型画面のスマートバンド

 Xiaomi Smart Band 8は1.62型(490×129ドット)のディスプレーを搭載するスリムな画面のスマートバンドだ。本体サイズは約48×22.5×10.99mm、重量はベルト込みで27g。ベルトは着脱式で、専用品を自在に付け替えることができる。バッテリーは190mAhで約16日間の連続使用が可能だ。中国での価格はNFC非搭載モデルが239元(約4700円)、NFCモデルが279元(約5500円)となっている。

Xiaomi Smart Band 8

スリムなディスプレーを搭載する

 本体背面には、生体データ計測用のセンサーと専用充電端子を備える。生体データは心拍数と血中酸素濃度(SpO2)の計測に対応する。運動量の計測は150のワークアウトにも対応し、5気圧防水により水泳中などウォータースポーツでの運動量も記録できる。

Xiaomi Smart Band 8

背面には生体データ測定センサーと専用充電端子を備える

 充電端子は新しいものとなり、これまで販売されていた過去モデル、Xiaomi Smart Band 6/7などとは別のものになる。これまでシャオミのスマートバンドを買い替えてきた人は充電ケーブルが流用できたが、本製品では利用できない。しかし充電ケーブルが一新されたこともあり、本体の充電モデルは前モデルの120分から60分へと半減された。またバッテリーの持ちも前のモデルは14日間だったので、約2日間伸びている。より長く使え、充電時間も短縮されたことでさらに使い勝手が高まっているのだ。

Xiaomi Smart Band 8

新しくなった充電ケーブル。マグネットで端子に固定される

 Xiaomi Smart Band 8で大きく変わったのはバンドの形状だ。これまでのモデルは、楕円状の本体にかぶせるような形のバンドを装着していた。一方、Xiaomi Smart Band 8ではスマートウォッチのように本体の上下部分にバンドを装着する形状に変更された。これによりバンドは過去モデルのものが流用できないが、リング式のファッショナブルなバンドや靴に取り付けて歩行数を測定するためのアタッチメントなどが発売になっている。バンド形状を変えたことで従来のスマートバンドにはない使い方ができるようになったのだ。

 注目すべきはファッション風のバンドで、これを取り付けると約5000円のスマートバンドとは思えないエレガントな外観に様変わりする。

Xiaomi Smart Band 8

バンドはスマートウォッチのように左右取り外し方式になった

Xiaomi Smart Band 8

シャオミ純正で様々なバンドが別売される

心拍数や血中酸素濃度測定、睡眠時間など
生活をサポートする様々な機能を搭載

 Xiaomi Smart Band 8を前モデルのXiaomi Smart Band 7と比較すると、ディスプレーの大きさは変わっていない。しかし最大輝度が500ニトから600ニトへと上がったことで、屋外での視野性はかなり改善されている。実際に使ってみると、確かにXiaomi Smart Band 7よりディスプレー表示は明るくなっていると感じられた。またディスプレーのタッチ感度も改善されており、Xiaomi Smart Band 7では時たまタッチ操作がワンテンポ遅れることもあったが、Xiaomi Smart Band 8ではストレスなく操作できた。

Xiaomi Smart Band 8

ディスプレーはより明るくなり反応操作も改善された

 本体の厚みは前モデルの12.5mmから1.56mm薄くなった。前モデルまでは本体側面にバンドを固定するための「溝」を設置するため、より薄くすることができなかったのかもしれない。腕にはめてみると確かに薄さを感じられる。

Xiaomi Smart Band 8

前モデルより約1.5mm薄くなり、より装着しやすくなった

 付属のベルトは肌触りがよく、汗をかいても不快になることはなかった。ベルトの表面仕上げは他社のスマートバンドやスマートウォッチと比べても快適さはかなり上だと感じられる。このあたりは、今回で8世代目となる製品だけに、さすがといったところだろう。

Xiaomi Smart Band 8

ベルトの装着感も良好だ

 本体の操作は過去モデルと同等で、ホーム画面から下スワイプで通知、上スワイプでアプリ、左右スワイプでウィジェットを表示できる。シャオミのスマートバンドを使ったことのある人なら違和感なく使えるだろう。前述したようにタッチ感度が高まっているため、スワイプ操作も快適だ。

Xiaomi Smart Band 8

左右スワイプで表示されるデフォルトのウィジェット。日本モデルはここに日本の支払いQRコードが表示できるようになってほしい

 高解像度のディスプレーにより通知のテキストも読みやすい。中国モデルのため中華フォントだが十分実用的だ。日本語は全角で縦9行、横7文字の表示ができる。SNSのメッセージも1画面である程度読むことができるだろう。

Xiaomi Smart Band 8

日本語のメッセージを表示、かなり多くの文字が表示できる

 アプリは追加はできないものの、プリインストールされているアプリは多い。運動に関しては「Workout」からさらにサブメニューで150種類のスポーツを選択できるほか、よく使うであろうランニングは独立したアプリとなっている。心拍数と血中酸素濃度測定、睡眠時間の確認、天気など日常生活で必要な情報はほぼ内蔵アプリで対応できそうだ。

Xiaomi Smart Band 8

内蔵アプリの一覧(1)

Xiaomi Smart Band 8

内蔵アプリの一覧(2)

 筆者はちょうど夜間に自転車に乗る機会があったため、Flashlightを使ってみた。Xiaomi Smart Band 8の画面を白く点灯させライトとして使うものだが、1.62型と大きめのディスプレーは暗い夜道ではそれなりに明るく光り、周りの自動車に自分の存在を通知させる役目を果たしてくれた。夜間歩くときに使うのもよさそうだ。

Xiaomi Smart Band 8

今まであまり使わなかったFlashlightも、大きい画面なら使い道がある

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