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中容量派にも広がった格安SIMという選択肢 HISモバイル「自由自在スーパープラン」をチェック

2023年07月28日 10時00分更新

文● ASCII

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「基本Wi-Fi、外で動画見ない人」向けと考えられていた格安SIM
でも、最近は状況が変わってきた

 自宅ではWi-Fiに接続、外出時は動画はあまり見ず、SNSが中心といったスマホの使い方で、月3GB、月5GBと“ギガをあまり使わない人”にとって、料金を節約できる有力な選択肢として広く知られるようになった格安SIM。

中容量派にも広がった格安SIMという選択肢 HISモバイル「自由自在スーパープラン」をチェック

少なめの容量で契約している人にとっては、月末は通信量が気になる。しかし、最近は格安SIMも中容量帯に力を入れ始めており、かなりお手頃な料金で20GB程度の”ギガ”を使えるようになってきた

 一方で、月20GBや使い放題といった、より多くデータ通信を使う人は大手キャリアという風に、ある意味色分けされてきたのが、ここ数年のモバイル市場だ。

 しかし、スマホユーザーが利用するサービスやコンテンツはますますリッチになっており、データ通信の平均的な利用量は確実に増加している。そんなユーザーの変化を見越してか、格安SIMがカバーする領域も徐々に拡大。月15GBや月20GBといった、いわゆる「中容量」と呼ばれるプランに力を入れるMVNOが増えてきた。

月20GBの「中容量」のプランが適しているのは
「外出中に1日1時間程度動画を見る人」が1つの目安

 あらためてその「中容量」、月20GBがどのくらいの通信量か確認しておこう。月20GBは、平均で1日あたり500~600MB程度を消費できることになるが、この容量をSNSだけで使うのはなかなか大変だ(とにかく写真や動画をアップしまくるのであれば別だが)。

 なので、基本的には動画配信サービスの利用が中心と考えられるが、YouTubeを例に取ると、360pや480pといった標準画質で1分あたり大体5~10MB。1時間にすると300~600MB程度。つまり、「通勤・通学の行き帰りの電車の中で毎日1時間は動画を見る、もちろんSNSも使う」人が、典型的な「中容量」のゾーンに入ってくると考えていい。さらに言えば、モバイル回線で毎日何時間も動画を見るのであれば使い放題系プランが必要になるだろう。

中容量派にも広がった格安SIMという選択肢 HISモバイル「自由自在スーパープラン」をチェック

YouTubeは画質によって通信量が大きく変わってくる。スマホで十分な画質であれば、1時間で数百MB程度だ

 この中容量で従来話題になってきたのが、MNO3社のオンライン専用プラン。サポートや契約などはオンラインに限られるものの、月20GBの通信量が使えて、しかも料金は月3000円程度。大手キャリアの既存プランに比べれば安価なことから、若いユーザーをターゲットに人気が高まっている。

 そして、これらのサービスに対抗すべく、格安SIMも中容量のプランが増えてきたが、中でも話題になっているのが7月にスタートしたばかりのHISモバイル「自由自在スーパープラン」だ。料金は月2190円~とさらに安価で、しかも1回5分までの通話定額も込みとライバルのサービスを強く意識していることがうかがえる。

月20GBに1回5分までの通話定額も付いて月2190円
音声通話や追加チャージといった点でもメリットあり

 さらに詳しくサービス内容を見ていこう。「自由自在スーパープラン」は、HISモバイルでは以前から「自由自在290プラン」として提供されていたプランの大容量版となる。20GBで月2190円、50GBで月5990円で、この両プランについては1回5分までの通話定額がセットになる。

中容量派にも広がった格安SIMという選択肢 HISモバイル「自由自在スーパープラン」をチェック

ものまねタレントのコロッケさんをイメージキャラクターに用いているHISモバイル。しかも他社に近づけたサービスをアピール。なかなか大胆な戦略だ

 この料金の安さに加えて、HISモバイルにはさらなる特長もある。まずは音声通話。通話定額外の通話についても30秒あたり9円と、大手キャリアで一般的な30秒あたり22円と比べると半額以下。しかも通話時に専用アプリなどを必要としない(普通に電話をかけても定額や安価な通話料の対象になる)。また、音質の面でも多くのMVNOと異なり、VoLTE対応で大手キャリアと基本同等だ。

中容量派にも広がった格安SIMという選択肢 HISモバイル「自由自在スーパープラン」をチェック

HISモバイルのサイト内にある他社サービスとの比較。1回5分までの通話定額込みといったあたりもahamoを意識しているのがわかる

 完全かけ放題もプラス月1480円で追加できるので、フリーランスで働いていたり、就活中の学生など、電話をかける機会が多く、その際の音質や通話のしやすさが気になるという人にも◎。両親用の回線にもいいかもしれない。

 また、20GBの通信量を使い切ってしまった場合の追加チャージも1GBあたり200円と大手キャリアより安価で、この点もプラスと言える。

低容量では元々強みがあるHISモバイル 7GBプランは月990円
中容量派の人も格安SIMという選択肢を加えてみては

 ただし、ちょっと余裕を持って、中容量の20GBプランに加入したけれど、そこまでの通信量が必要なかったというパターンの人もいるかもしれない。HISモバイルはMVNOの格安SIMらしく、低容量のプランは元々強い。7GBプランでは月990円と格安SIMの中でも特に安価なクラス。1GBプランは月550円で、さらに100MB未満の場合は月290円になる。自宅にWi-Fi環境がある、回線を維持したい、もしくはほぼ通話のみという人にも適したサービス内容となっている。

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HISモバイルは1GB、3GB、7GBという低容量でも強い。通話定額はオプション

 そのほか5Gをサポートしており、ユーザーが自由にオン/オフ可能なほか、eSIMにも対応。デュアルSIM対応のiPhoneを持っていて、サブ回線として利用する、といった使い方にも対応している。

中容量派にも広がった格安SIMという選択肢 HISモバイル「自由自在スーパープラン」をチェック

iPhoneはeSIMを活用することで同時に2枚のSIMを利用できる。HISモバイルはeSIMでの契約も可能だ

 日常的にスマホで動画サービスを楽しむ人でも月2000円強の料金で収まり、SNS中心の人なら、さらに安価で使えるHISモバイル。通話定額もプランに組み込まれることで、ライバルのサービスと比較しやすくなり、格安SIMならではの「料金の安さ」がハッキリ見えるようになった。中容量派の人も格安SIMという選択肢を視野に入れつつ、自分に合ったサービスを探してみるといいだろう。

 

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