カシオの「MX-10」をMSX2にバージョンアップできる改造キット「MX-10 MSX2 VersionUp KIT」の取り扱いが家電のケンちゃんでスタート。技術系サークル「にがHP」による同人ハードウェアで、価格は1万3200円だ。ただし現在は完売しており、次回入荷待ちになっている。
MX-10をMSX1からMSX2にバージョンアップできる、だいぶマニアックな改造キット。完成させるにはこのキットに加えて電源改修用の部品やVDP、VRAMが必要なほか、さらに手持ちのMSX2本体から抽出したシステムROMデータとROMライターも必要になる。
サークルによると「キットのほかに必要な物が多数あるため、トータルコストでは中古のMSX2を買った方が安上がり」で、「MX-10に並々ならぬ思い入れがある、量産型MSX史上最小マシンのMSX2化にロマンを感じる方以外は手を出さない方が賢明」とされている。
また、完成した“MSX2化MX-10”も通常のMSX2に対して、RTCのバックアップメモリー使用不可、カセットテープによるセーブ・ロード機能も使えなくなるなど、一部機能制限が発生する点には注意が必要だ。
対応機種はMX-10のみで、外観が似ている「MX-101」はメインボードが異なるため非対応。その他のMSX1の場合も、物理的に実装できても正しく動作しない可能性が高いという。また、改造にはそれなりの電子工作スキルが必要で、「片面基板のDIPパッケージのICを無傷で外せる程度」の技術が目安とのこと。