金曜ロードショーとジブリの関係は長い
そしてKDDIもジブリに深く関わっていた
東京・天王洲の寺田倉庫 B&Cホール/Eホールにて、「金曜ロードショーとジブリ展」が始まっています。日本テレビ系の映画番組「金曜ロードショー」で放映されたスタジオジブリ作品を振り返る展覧会で、au(KDDI)が特別協賛として参加しており、ジブリ作品の世界を体感できるARコンテンツも用意されているとのことで、開幕前日に開催された開会セレモニーとプレス内覧会を取材してきました。
開会セレモニーには、スタジオジブリ 代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫氏、日本テレビ放送網 代表取締役 会長執行役員の杉山美邦氏、KDDI 執行役員常務の竹澤浩氏が登壇。杉山氏からは「金曜ロードショー」でジブリ作品がこれまで203回も放映されて、何度放映しても視聴者から支持されることなど、本展開催の経緯について説明されました。竹澤氏からは、KDDIとスタジオジブリとの関係は2010年頃から始まり、昨年愛知県にオープンした「ジブリパーク」のオフィシャルスポンサーであることなどが紹介されました。
鈴木敏夫氏は、日本テレビとジブリとの出会いや「映画館ではなく、金曜ロードショーで初めてジブリの作品を観る人も多い」といったエピソードを披露した後、記者からの質問にも答えました。7月14日に公開される宮崎駿監督の最新作「君たちはどう生きるか」を一切宣伝していない理由について「情報が多い時代だからこそ、情報がないことがエンタメになるかもしれない」と明かし、それについて宮崎監督が「大丈夫かなぁ」と話していることなども笑顔を交えて話していました。
ジブリファン垂涎の展示!
au全面協力の王蟲のARは圧巻!
展示会場は5つのコーナーに分かれています。入場すると、まずオープニングムービーを観られる部屋に案内されます。1985年に放送が開始されや「金曜ロードショー」では、これまでに200回以上、ジブリ作品を放映されています。そのダイジェスト映像に加えて、鈴木敏夫氏が宮崎駿氏との出会いについて語るインタビューなどもあり、興味深い内容でした。
続いて導かれるのが、歴代のジブリ作品が展示されているコーナー。1984年の「風の谷のナウシカ」から2021年の「アーヤと魔女」まで、スタジオジブリのほぼ全作品の絵コンテを展示。作品が公開された当時のでき事や流行った商品なども展示され、auの携帯電話・スマートフォンも展示されていました。
3つめのコーナーは「ジブリ映画ポスタースタジオ」。「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「魔女の宅急便」などのポスターを再現したセットが用意されていて、主人公になった気分で撮影を楽しめる趣向。「借りぐらしのアリエッティ」のコーナーでは、「SATCH X」アプリを使い、ポスターさながらの世界をARで表示させ、自分が主人公になったポスターを画像を作ることができます。
4つめのコーナーには「ジブリの幻燈楼」が展示されています。これは2018~2019年に開催された「ジブリの大博覧会」富山展のために作られたもので東京では初出展。フィルムや造形物に光を当てて、レンズで壁などに投影する装置です。富山のガラス工房や地元の作家らが参加して作られたもので、細かい細工と、投影される映像や影を併せて楽しむことができます。
続いて、展覧会の公式図録やオリジナルグッズなどを購入できる物販コーナーへ。ここでグッズを購入してau PAY(コード支払い)で支払うと先着でオリジナルステッカーをもらえます。
そこから続く暗い通路を抜けると、たどり着くのが「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」。造形作家・竹谷隆之氏によって作られた巨大な王蟲(オーム)を中心に、大王ヤンマ、ムシゴヤシなども展示され「風の谷のナウシカ」に登場する腐海の森に迷い込んだような気分を味わえました。
このコーナーでは「SATCH X」アプリを使って、ARで登場する王蟲を見ることができたり、遠隔カメラ「マチカメ」で巨大な王蟲と一緒に撮影したりすることもできます。なお、このコーナーは撮影自由で、会場はかなり暗いので、スマホの夜景モードで撮影することをオススメします。
東京・天王洲での「金曜ロードショーとジブリ展」は9月24日まで。日時指定予約制で、通常チケットは大人1800円、中・高校生1500円、小学生1100円。10月7日~2024年1月28日には、富山美術館でも開催されます。