Premium-Line B660FD-Miniをレビュー
Core i7-13700&RTX 4060 Tiを搭載するプレミアムな小型PC、温度や性能は大丈夫なのか
2023年06月30日 11時30分更新
定番ベンチマークでも優秀な成績
ここからは定番ベンチマークソフトの結果を見ていこう。まずは「PCMark 10」。ブラウザーやオフィスソフト、動画や写真編集といったソフトを実際に動かし、PCの総合的な性能を測れる。結果はスコアーで表示され、このスコアーが高ければ高いほど高性能となる。
ほか、ビデオ会議やブラウザー性能を測る「Essentials」、主にオフィスソフトの性能を見る「Productivity」、ビデオや写真編集、CGレンダリングといったクリエイティブ性能がわかる「Digital Content Creation」といったサブスコアーも算出。どういった用途に強いのか、おおまかに把握できるというわけだ。
総合スコアーは8408とスペック相応で、ミニタワーPCというハンデは感じない。また、サブスコアーを見てもバランスが良く、Premium-Line B660FD-Miniはどんな用途でも快適に使えるだけの実力があるだろう。
続いてはビデオカードの性能だ。試用機では標準構成のGeForce RTX 3060ではなく、最新のGeForce RTX 4060 Ti採用モデルを搭載。順当に性能が発揮できれば、長期にわたって活躍できるポテンシャルを秘めている。
使用したベンチマークソフトは、こちらも定番の「3DMark」。ゲームに重要となる3Dグラフィックス性能がわかるベンチマークソフトで、軽重様々なテストがある。まずは最も重たい「Speed Way」の結果を見てみよう。
Speed WayはDirectX 12 Ultimateに対応したテストで、リアルタイムのレイトレーシングやグローバルイルミネーションなど重たい効果が多用される。それだけに、GPUの性能が大きく結果を左右するテストだが、スコアーは3105。GeForce RTX 4060 Ti搭載ビデオカード採用PCとして妥当なものだった。こちらでも熱の影響はないようで、しっかり性能が引き出せていた。
続いて、DirectX 12に対応したやや重たいテストとして「Time Spy」の結果も見てみよう。
13364スコアーと、こちらも相応の性能をしっかり発揮できている。CPUの動作クロックを見ると、テスト後半で少し下がっているものの大きく崩れてはおらず、影響は大きくない。ゲーミングPCとして十分活躍してくれるだろう。
ほか、DirectX 11を使用する「Fire Strike」や、レイトレーシング系の「Port Royal」といったテストもあるが、下記にまとめておいた。性能比較の参考にしてほしい。