糸島市の櫻井神社が国指定重要文化財指定に

文●九州LOVEWalker

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 福岡県糸島市の櫻井神社は6月23日、同神社が国指定重要文化財として、文化審議会より、文部科学大臣に答申されたことを発表した。


 櫻井神社は玄界灘に突き出た糸島半島に位置する。古墳の上に覆屋(おおいや)を架け岩戸宮(いわとぐう)と称し、前方に本殿、拝殿、楼門を並べる独特の構成を持つ。

 創建から程なく整備された社頭(しゃとう)景観を ほぼそのままに残す希少な神社遺構として価値が高いほか、寛永9年(1632)建立の本殿は三間社(さんげんしゃ)としては規模が大きく、組物や四手先の腰組などは江戸初期の整った意匠を持ち、組物や蟇股(かえるまた)彫刻等を極彩色で豊かに飾っている。

 文化庁では、拝殿も平面や開放的な建具の扱いに地域色をみせ、質実なつくりの楼門とともに、福岡藩直営にかかる質の高い社殿群として評価できるとしている。

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