6万円台で写真編集も可能!1.3kgと軽量なノートPCの実力をチェック
人気のゲームタイトルをプレイしたり、高ワークロードの動画編集やエンコードをスムーズに行ったりできるゲーミング向けや、クリエイティブ向けのハイスペックノートパソコンとともに、スペックとともに価格が抑えられた日常使い向けのノートパソコンも多数ある。そのひとつが6万9800円~という驚きの価格を実現しているのがマウスコンピューターの「mouse B4」シリーズだ。
「mouse B4」シリーズの14型モデル「mouse B4-I1U01GY-A」は、CPUやメモリー、ストレージのスペックこそ控えめだが、作業性の良いフルHD解像度パネルに、持ち運びできる約19mmの本体厚と約1.3kgの重量、さらに約10時間のバッテリー駆動を実現しているスタンダードなノートパソコンになっている。
CPUは4コア/4スレッド、最大2.6GHz動作のCeleron N4120なので、最新世代と比べると、ちょっと見劣りするが、レポートの作成や家計簿、見積もり書の作成、スマホで撮影した写真の編集、ウェブ動画の視聴などといった普段使いには、十分と言える。
「mouse B4-I1U01GY-A」の主なスペック | |
---|---|
ディスプレー | 14型(1920×1080ドット、ノングレア) |
CPU | インテル「Celeron N4120」 (4コア/4スレッド、最大2.6GHz) |
メモリー | 8GB(DDR4-2400) |
ストレージ | 256GB SATA SSD |
無線機能 | Wi-Fi 5、Bluetooth 5 |
ウェブカメラ | 100万画素 |
駆動時間 | 約10時間 |
インターフェース | USB 2.0 Type-A、USB 3.0 Type-C、USB 3.0 Type-A、HDMI、ヘッドフォン出力・ヘッドセット端子、microSDカードリーダー |
サイズ/重量 | 308.8×213×16.4mm/約975g |
OS | Windows 11 Home |
もっさり感は否めないが十分活躍できる
さっそく「mouse B4-I1U01GY-A」に、「Microsoft 365(Office 365)」や、Adobe「Adobe Photoshop」などを導入し、実際に家中、外出先で使ってみた。
正直、はじめてのPCや、数世代前のPCからの買い換えなら、そこまで気になることはないだろうが、CPUの処理能力的に、どうしても、”もっさり”とした動作を感じてしまう。
とは言え、作業性の良いフルHD解像度に、カーソルキーを備え、キーピッチも広めな約19.1mmのキーボードは、Wordを使った文書作成をスムーズに行えた。10キーは備えていないが、「Fn」と組み合わせての数字キー入力は可能なので、慣れればExcelへの入力もサクサクとできる。
日常、学業、ビジネスといった、さまざまなシーンで使う「Microsoft 365(Office 365)」に続けて、軽い写真編集作業を行ってみた。まずは写真のトリミングや、明るさ、露出などの調節などといった編集をWindows11標準アプリの「フォト」で行ったが、処理はサクサクと進んだ。さらにアーティスティックも適用してみたが、こちらもスムーズに適用された。
「Adobe Photoshop」は、起動まで多少待たされ、処理にCPUだけでなくGPUパフォーマンスが影響するため、塗りつぶしなど、処理によっては時間を要するが、写真編集の定番となる「Adobe Photoshop」も普通に使うことができそうだ。
持ち歩きも十分できるサイズ&バッテリー駆動時間に
6万9800円という価格ながら、約10時(JEITA測定法 Ver.2.0)のバッテリー駆動がうたわれている「mouse B4-I1U01GY-A」。さらにA4用紙に近い幅325mm、奥行き219.3mmに、サッと持てる19mmの厚さ、そして約1.30kgの重量と取り回ししやすいサイズになっている。オフィス、キャンバスバックなどに入れて、手軽に持ち歩くことができる。
気になるバッテリー駆動時間は、実際に「Microsoft 365(Office 365)」と、動画再生を行って、計測する「UL Procyon」の「Office Productivity battery life」と「Video Playback battery life」を使って確認してみた。すると結果は7時間前後と、コンセントのないカフェや、新幹線や飛行機での移動など、半日近くバッテリで使える。
基本パフォーマンスもチェック
実際に使ってみたあとは、基本のベンチマークとなる「CINEBENCH R23」と「PCMark 10」も実行しておこう。
Celeron N4120は、省電力SoCとして2019年に投入されたGemini Lake Refresh世代になる。そのため、「CINEBENCH R23」スコアーは、マルチコアでも1226 ptsと、正直低くなっている。
PC全体のパフォーマンスをみる「PCMark 10」のスコアーも、「CINEBENCH R23」と同じく、総合1663と、いまの最新世代スペックのPCと比べるとかなり見劣りする。「Essentials」などといった、テストプリセットの結果も低めで、とくに「Digital Content Creation」は、GPU性能が影響するため、1000スコアー台になっている。
十分なインターフェースを装備
「mouse B4-I1U01GY-A」は、高速なUSB3.2ポートは備えていないが、普段使いには困らないインターフェースが本体左右サイドに備わっている。作業性を向上させるマウスなどに良いUSB2.0ポートに、外部ストレージや、USBメモリーでのデータ交換に使いやすい2基のUSB3.0ポートと必要十分だ。
高コスパなノートPCが欲しいひと注目の1台に
6万9800円で文書作成や表計算、軽い写真の編集作業をスムーズに行え、バッテリー駆動時間も十分な「mouse B4-I1U01GY-A」のコストパフォーマンスは優秀だ。力不足を感じることもあるが、はじめてのPCや、日常使いがメインのPCを、コストを抑えて欲しいひとは、選択肢のひとつとしてオススメしたい。
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