ソニーは、オフィスや商業施設、教育機関などに向けた4K業務用ディスプレー「ブラビア」4シリーズ13機種を7月14日より順次発売する。
全機種で、横置き、縦置きに加えて傾斜設置なども可能で、多様な設置方法に対応。「BZ40L」「BZ35L」「BZ30L」シリーズは、新たに壁掛けアジャスターを同梱し、縦置き時のセンタリング設置が容易になったという。加えて、ディスプレーの正しい向きが一目で分かる設置方向ラベルを背面に貼付している。
また、全機種にビジネス用途に応じてカスタム設定が可能な「プロモード」を搭載し、様々な業務目的に特化したアプリケーションも提供。24時間365日の連続稼働でも対象となる3年保証を標準付帯しており、有償で5年に延長することも可能だ。
フラッグシップモデル「BZ50L」シリーズの98V型「FW-98BZ50L」は、ピーク輝度が前機種と比べておよそ60%向上。色や精細感、コントラストなどの各要素を人の脳と同じように横断的に分析する認知特性プロセッサー「XR」と、色彩豊かな広色域表示の「XRトリルミナス プロ」を搭載しており、高輝度性能との相乗効果により、自然で美しい映像を実現する。
また、前機種と比べて本体重量はおよそ24%、梱包サイズはおよそ34%軽減。背面の下部には水平の持ち手を配置し、大型モデルでありながら、持ち運びしやすいという。実売価格は145万円前後の見込み。
プレミアムモデルの「BZ40L」シリーズは、映像信号を高精度に分析し、最適に画像処理する4K高画質プロセッサー「HDR X1」に加え、色彩豊かな広色域表示の「トリルミナス プロ」を搭載し、輝度は最大およそ13%向上。
また、反射光を拡散させる「アンチグレア」と反射光自体を低減する「ローリフレクション」を合わせ持つ「ディープブラック・ノングレアコーティング」を新たに採用し、アンチグレア処理だけでは難しかった高コントラストで鮮やかな映像表現と、47%という高いヘイズ値を実現している。85V型/75V型/65V型/55V型をラインアップし、実売価格は21万円~71万2000円前後の見込み。
「BZ35L」「BZ30L」は、BZ40Lシリーズと同様にHDR X1とトリルミナス プロを搭載し、スタンダード機種ながら高画質な映像描写が可能。BZ35Lシリーズは輝度550cd/m2の4Kパネルを搭載し、明るい会議室や教室でも高い視認性を確保するという。65V型/55V型をラインアップし、実売価格は65V型が22万7000円前後、55V型が17万8000円前後の見込み。
BZ30Lシリーズには新たに85V型が加わり、43V型/50V型/55V型/65V型/75V型と合わせて6サイズを展開する。実売価格は10万7000円~55万円前後の見込み。
さらに、USB時刻保持ユニット 盗難防止カバーセット「FWA-UB100AT」を7月14日に発売。バッテリーを内蔵したUSB時刻保持ユニットで、ディスプレーへの電源供給が途絶えても最大7日間時刻情報を保持する。ディスプレーに電源が常時供給されない環境下でのスタンドアロン型デジタルサイネージでも、時間帯に応じたコンテンツの切り替え運用ができる。実売価格は1万1000円前後の見込み。