NVIDIAは5月28日、ゲームのNPC(ノンプレーヤーキャラクター:プレイヤーが操作できないキャラクター)のセリフを生成AIで作成するシステム「NVIDIA ACE for Games」を発表した。
NVIDIA ACE for Gamesは、大規模言語モデル「NeMo」、音声認識とテキスト読み上げに対応した「Riva」、ゲームキャラクターの表情をコントロールする「Omniverse Audio2Face」の3つのコンポーネントで構成。
NeMoが生成したセリフをRivaが読み上げ、Omniverse Audio2FaceがNPCの表情をコントロールするという使い方が基本だが、必要に応じて特定のコンポーネントのみを切り出して使うことも可能だ。
なお、NeMoには安全装置が組み込まれており、非生産的な会話や危険な会話から保護されるようになっているという。
同社のジョン・スピッツァー副社長は、ゲーム開発における生成AIの可能性に触れた上で、「NVIDIAは、AIに関する専門知識とゲーム開発者との数十年にわたる協業の経験値に基づいて、ゲームにおける生成AIの活用を先導し取り組んでいきます」とコメントしている。