FIXER Tech Blog - Power Platform
FIXER cloud.config Tech Blog
AI Builderの使用容量「クレジット」についてのまとめ
2023年06月02日 10時00分更新
本記事はFIXERが提供する「cloud.config Tech Blog」に掲載された「AI Builderの使用容量「クレジット」についてのまとめ」を再編集したものです。
こんにちは、ソネハラです。
今回は、Power PlatformのサービスであるAI Builderの使用容量についての記事です。
AI Builderとは?
Microsoft Power Platformの機能の1つであり、AIモデルを簡単に作成・利用することができます。
同じくPower PlatformサービスのPower AppsとPower Automateと連携することができます。
AI Builderは、無制限に使用できるライセンスプランは存在せず(無料試用版も含めて)「クレジット」という単位で使用容量が決められています。
クレジットとは?
AI Builderを使って特定のアクションを行うと消費される使用容量の単位です。
所有しているクレジットを超えたアクションを行おうとした場合、ユーザーと管理者に超過通知が届きます。
毎月100万クレジットあたり¥62,500(USD 500)で購入することができます。
下記のライセンスを契約している場合、毎月一定のクレジットが付与されます。
最大で合計100万クレジットまで受け取ることができます。
Power Apps per app | 250クレジット |
Power Apps per user | 500クレジット |
Power Automate per user plan | 5000クレジット |
参考 : 価格 - Power Apps (microsoft.com), 価格 | Microsoft Power Automate
クレジット消費量
AI Builderで特定のアクションを行うと消費されるクレジット量ですが、使用するAIモデルごとに大きく異なっており、時期によっても消費されるクレジット量が変動します。
Microsoft公式で、クレジット使用量を計算することができる「AI Builder 計算ツール」あります。
上記の計算ツールでは、1ユニット(100万クレジット)で何件処理できるかの計算結果が算出されます。
試しに名刺リーダーで計算してみます、1か月あたりの処理枚数を「12」と設定。
画面右端にある「計算ボタン」をクリックすると、計算結果が算出されました。
ユニット(100万クレジット)単位の計算のため、1件につき消費されるクレジット量は計算結果をもとに概算するしかありません。
使用例に記載されている数値から、1件につき消費されるクレジット量を概算してみます。
営業担当300人が、一人あたり月に15件の名刺を処理するのに必要なクレジットが1ユニット(100万クレジット)なため…1ユニット ÷ ( 300人 × 15件 ) = 1件処理するために約223クレジット必要という事になります。
あくまで概算のため、詳細なクレジット使用量についてはMicrosoftにお問い合わせをお願いします。
参考 : AI Builder の AI モデルごとのクレジット使用量目安まとめ - Qiita
ライセンスをお持ちでない方は、無料で30日間AI Builderを試用できる試用版もあります。
試用期間を終える、または一定の容量まで使用できるので、試しに使ってみてはいかがでしょうか。
ソネハラ/FIXER
2023年2月にPowerPlatformアシスタントとしてアルバイト入社しました。
食べ物にハマると1週間ずっとそれしか食べなくなります。そのせいで毎日3食を豆腐だけで過ごし、倒れたことがあります。
この連載の記事
-
TECH
Power BI Tips - 任意の順番で並び替える方法 -
TECH
Power AppsのUser().FullNameで取得した苗字/名前が逆になる問題の解決方法 -
TECH
手書きのイラストがアプリになる!? Power Appsのエクスプレスデザインを試してみた! -
TECH
Power QueryでExcelの複数ファイルを一括で整形して結合する方法 -
TECH
Power Queryでシート名が異なるデータを結合する方法 -
TECH
Power QueryでExcelのセル内改行データを縦に分割する方法 -
TECH
Power Queryで設定しておきたい便利なオプション設定 -
TECH
MCP受験料が無料に! 今年も「Microsoft Learn Cloud Skills Challenge」開幕! -
TECH
Power Queryでフォルダ内から最新ファイルのデータを取得する方法 -
TECH
Power Queryの「重複行の削除」で下の行(最新行)を残す簡単な方法 - この連載の一覧へ