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CPU温度が14℃低下! Core i9&RTX 4080搭載G-TuneノートPC+水冷BOXオプションはどれほどのメリットか探った

文●宮崎真一 編集●ジサトラハッチ

提供: マウスコンピューター

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空冷時でも非常に高いパフォーマンス
水冷BOXを利用するとさらに性能が向上

 それでは、G-Tune H6-I9G80BK-Aのゲームパフォーマンスを見ていこう。今回は、標準状態の「空冷時」と、水冷BOXを利用した「水冷時」の両方でテストを実施している。

 まずはGPU性能を計測するベンチマークソフト「3DMark」(Version 2.26.8098)の結果だが、G-Tune H6-I9G80BK-Aは「Fire Strike」ではFire Strike“無印”で3万を超えるスコアーを発揮し、そのパフォーマンスは非常に高い。

 また、DirectX 12のテストとなる「Time Spy」では、若干スコアーを落とすものの、Time Spy“無印”で1万6000ものスコア―を叩き出しており、描画性能はかなり良好だ。もう1つのDirectX 12のテストである「Speed Way」でも、G-Tune H6-I9G80BK-Aのスコア―は4401と、かなり高い結果を残している。一方、水冷時の結果に目を移すと、全体的に3~7%ほどスコア―を伸ばしており、冷却性能が高くなったことで、描画性能が向上している。

 では実際のゲームではどのうなのか、『Apex Legends』の結果を見てみよう。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定しゲームをプレイ。その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得している。

 その結果だが、G-Tune H6-I9G80BK-Aは、2560×1600ドットでも常時140fps近いフレームレートを発揮しており、かなり快適なプレイが可能。1920×1080ドットになると、最小フレームレートは181fpsにまで伸びており、リフレッシュレート240Hz対応の液晶パネルを活かすことができそうだ。水冷時になると、とくに2560×1600ドットで平均フレームレートが14%も伸びており、水冷BOXの恩恵はかなり大きい。

 続いて『Call of Duty: Modern Warfare 2』(以下、CoD: MW2)はどうだろうか。ここでは、「極限プリセット」を適用したうえで、ゲーム付属のベンチマークモードを実行している。

 その結果だが、G-Tune H6-I9G80BK-Aは1920×1080ドットでは、最小フレームレートが140fpsに迫っており、かなり高い性能を発揮している。2560×1600ドットになると、さすがに最小フレームレートは100fpsを割ってしまうものの、快適なゲームプレイが実現できそうだ。水冷時になると、1920×1080ドットはCPUが足かせとなるためか平均フレームレートはまったく伸びていない。しかし、2560×1600ドットは、水冷時で最小フレームレートが100fpsを超えるようになるなど見どころは多い。

 さらに「フォートナイト」では、「最高プリセット」でゲームをプレイし、その間のフレームレートをFrapsで取得した。

 その結果だが、G-Tune H6-I9G80BK-Aは、空冷時でも1920×1080ドットであれば平均フレームレートが200fpsを超えるなど、そのポテンシャルは非常に高い。水冷時は、2560×1600ドットの最小フレームレートが空冷時から5%ほどの伸びを見せるものの、それ以外では伸びは3%以下に留まっており、水冷BOXの恩恵は限定的だ。

 そして、「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」では、「最高品質」でベンチマークを実行。

 スクウェア・エニックスが示す指標では、スコアー1万5000以上が最高評価とされているが、G-Tune H6-I9G80BK-Aは空冷時の2560×1600ドットでも、それを大きく上回る23000近きスコア―を発揮。

 1920×1080ドットにもなると、スコア―を3万近くにまで伸ばしており、かなり快適なプレイが実現できそうだ。ただし、水冷時はスコア―は1~3%ほどしか伸ばしておらず、Apex LegendsやCoD: MW2ほどの恩恵は見られない。これは、同タイトルがCPU性能の影響も色濃く反映されるためではないだろうか。

水冷時のCPUとGPU温度はどちらも10℃以上抑えられていた!

 最後に、水冷時にCPUとGPUの温度がどのように変化するかチェックしておきたい。CPUは「Core Temp」(Version 1.18)で、GPUはGPU-Zで、『フォートナイト』プレイ中のそれぞれの温度を取得している。

 その結果だが、CPUの温度は水冷時に14℃ほど低下し、GPUの温度も約11℃低下している。とくに水冷時のGPUの温度は70℃を切っており、これが性能向上の引き金になっていることは想像に難くない。

価格は5月24日まで標準構成で42万5800円
腰を据えてゲームが楽しめるモデル

 以上のテスト結果から明らかなようにG-Tune H6-I9G80BK-Aの基本性能は非常に高い。水冷BOXを利用せずとも、多くのゲームが快適にプレイでき、FPSやTPSのゲーマーでも十分納得できる高いフレームレートを享受できる。さらに、水冷BOXを使用することでフレームレートを伸ばせるほか、CPUやGPUの温度を低下させ、静音性の向上にも繋がっている点は特筆しておきたい。

 ちなみに価格は標準構成で43万9800円のところ、5月24日10時59分までの期間限定で42万5800円、水冷BOX込みで43万6800円と1万4000円もお得になっている。それでも決して安価ではないものの、スペックや性能を考慮すると十分お買い得感の高い製品と言えよう。

 また、水冷BOXがセットになっていた従来機の「G-Tune H5-LC」とは異なり、購入する際に任意に選択できるようになった点は、ユーザーフレンドリーになったと言える。

 高い性能を維持し、高性能なゲーミングノートPCでは避けようのない、負荷がかかった際にファンが高速回転する騒音を抑えられる点を考慮すれば、水冷BOXを追加した時の価格1万1000円は決して高くない。従来機の「G-Tune H5-LC」での同社のユーザーレビューでも評価が高かったので、この手のハイエンドノートPCを購入する人なら、選択しない手はないだろう。

 デスクトップPCの代わりにあまりスペースを必要としないノートPCで、快適なゲームを楽しみたいという人にとって、このG-Tune H6-I9G80BK-Aは魅力的な1台であることは間違いない。

(提供:マウスコンピューター)

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