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フィッシング詐欺のポピュラーな手口

宅配便「不在連絡」のSMSには注意すべし

2023年04月29日 09時00分更新

文● せきゅラボ

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固定電話を使わない層がいるからこそ

 正規のサービスなどをよそおったメールで、ニセのサイトに誘導させ、ログイン情報(IDとパスワードなど)やクレジットカード情報を盗み出す「フィッシング詐欺」の被害が後をたちません。

 スマートフォンをだれもが持っている昨今においては、SMS機能などに目を付けた手口が増えてきています。とくに、宅配便の不在通知を装い、ニセサイトへ誘導するSMSの被害が多いのです。

 たとえば、「お荷物のお届けにあがりましたが不在のため持ち帰りました。ご確認ください。」といった文面で、リンクが張られているメッセージが届きます。しかし、飛んだ先はニセサイトで、個人情報を入力させられる、もしくは不正なアプリをインストールするよう誘導されてしまうのです。

 宅配便の不在通知となれば、「早く手続きをしないと、運送会社にも迷惑がかかってしまう」と思うかもしれません。しかし、そうやって判断を急がせ、あやしいところに気づかせないことが、まさに犯罪者の狙いなのです。

※以下は「偽の宅配便『不在連絡』が!? そのSMSは偽物です!」からの抜粋です。

あなたのスマホに詐欺メッセージが届いたら

 突然、あなたのメールやSMSに「●●宅配便よりお荷物のお届けに参りましたが、不在のため持ち帰りました。詳細は下記URLよりご確認ください。24時間以内に確認が取れない場合、荷物は返却されます」といった内容のメッセージが届くかもしれません。

 誰からのどんな荷物か気になりますし、早く対応しないと返却されるとも書いてあるため、慌ててURLをタップしてしまう人も少なくないでしょう。

 注意してください。これは典型的なフィッシング詐欺の手口です。

 まず、よく「なりすまし」の対象になる大手宅配業者は、不在連絡にSMSを使っていません。そしてメールですが、そもそもあなたは宅配業者にメールアドレスを教えていますか? 教えてもいないのに不在連絡が届くのはおかしいことです。

 万が一、各種サービス利用のためにメールアドレスを登録している場合は、届いたメールに記載されているURLからアクセスせず、自分で宅配業者の公式サイトへアクセスし、不在連絡の有無を確認しましょう。

 二度手間だと思うかもしれませんが、宅配業者を装うフィッシング詐欺が定期的に流行している以上、これは必要なセキュリティ対策だと割り切るのが賢明と言えます。

 宅配業者の各種サービスは便利ですが、その一方でさまざまな詐欺の手口に悪用されがちなことも覚えておいてください。

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