グーグルは4月19日、YouTube上で公開される摂食障害に関わるコンテンツについて、ルールの見直しや新機能の提供などを実施すると発表した。今後数週間かけて展開する予定だ。
禁止行為の設定や年齢制限を実施
今回の改定では、以下の3点が変更・追加される。
1.摂食障害に関わる一部の行動を扱うコンテンツを禁止
摂食障害の患者や摂食障害になるリスクが高い視聴者が真似する可能性がある一部の行動については、摂食障害を扱うコンテンツで取り上げることを禁止する。
具体的には食後のパージング(浄化行動)、極度のカロリー制限などの異常な食行動、体重を理由にしたいじめなど。
禁止行為に該当するかどうかは、専門家により判断される。
2.摂食障害に関する特定の動画の年齢制限
教育、ドキュメンタリー、科学、芸術(EDSA)に該当するコンテンツや、回復を目的とするものであっても異常な食行動に関するコンテンツは、18歳未満または未ログイン状態のユーザーには非表示となる。
3.検索結果や動画の下に「精神的危機に関する情報パネル」を表示
摂食障害に関する単語を YouTube で検索した際、検索結果の一番上に、各国の支援機関へのリンクを貼った「精神的危機に関する情報パネル」を表示する。
また、摂食障害関連の動画の下部にも、今後順次表示されるようになる。
対応エリアは、日本、米国、英国、インド、カナダ、韓国、メキシコ、フランス、ドイツの9ヵ国。
グーグルは、YouTubeが多様で信頼性の高いコンテンツを安全に共有できる場となるよう、引き続き取り組んでいくとしている。
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