修正プログラムの適用、定義ファイルの更新を「連休前」に実施しましょう
連休明けにサイバー攻撃を受けやすい理由
2023年04月25日 07時00分更新
・連休明けは大量に溜まったメールのチェックが面倒。しかし、油断したり焦ったりすると思わぬトラブルを発生させてしまうかも。休暇中のメールチェックも同じく危険。
・対策は、連休前に修正プログラムの適用や定義ファイルの更新を実施すること。
・連休明けはもう一度、上記を実施したうえで、いつも以上に注意しながらメールチェックすべし。
連休はトラブル多し!?
2023年のゴールデンウィークは有給などを利用することで最大9連休が期待できるそうです。マスク装着の緩和なども告知されており、いよいよ皆が待ち望んでいた「いつも通り」の長期休暇がやって来ます。ただし油断は禁物。気を緩め過ぎると、連休中や連休明けに取り返しのつかない失態を演じることになります。
フィッシングメールや標的型メールは常に発信されています。当然、あなたの休暇中にもパソコンやスマホに届いていることでしょう。普段なら適度な緊張感を持ってチェックできますが、連休中の帰省先や観光地では気も緩んでいますから、通常では考えられないようなミスを犯す可能性があります。
一方、連休明けはたっぷり楽しんだ余韻を引きずったまま、数日分溜まった大量のメールをチェックすることになります。これは、ふとした油断が発生しやすい状態と言えます。また、未対応の案件を多数抱えることによる「焦り」からのミスも発生しがちです。
実際、国内のセキュリティ対策に取り組んでいる独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)も、「長期休暇の時期は、『システム管理者が長期間不在になる』『友人や家族と旅行に出かける』等、いつもとは違う状況になりやすく、ウイルス感染や不正アクセス等の被害が発生した場合に対処が遅れてしまう」と注意喚起しています。
連休明けは普段以上に注意が必要
油断や焦りをゼロにすることはできませんから、事前の対策が重要です。連休前には修正プログラムの適用や定義ファイルの更新を実施したうえで、使わないなら必ず電源をオフにしておきましょう。
もし連休中にも使用するなら機器とデータをきちんと保管し、何より連休明けには、メールチェックなどの作業を始める前にもう一度、修正プログラムの適用や定義ファイルの更新を試みることが大切です。
そのうえで、「不審なメールが自分にも届いている」と意識しつつ、いつも以上に注意して確認しましょう。怪しいメールを発見したら、添付ファイルやURLには決して触らずシステム管理部門に報告してください。プライベートのメールに届いている場合は、削除が基本です。
サイバー攻撃は、怪しい添付ファイルやURLがきっかけで起こります。ゴールデンウィーク、お盆休み、年末年始、そして度々訪れる3連休は気を引き締めてメールチェックしましょう。
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