Krisp Technologiesは3月30日、同社のPC向けの音声ノイズ除去アプリ「Krisp」にAIによる自動文字起こし機能を追加したと発表した。ウェブ会議の文字起こしや要約などに対応。プラグインを使わず幅広い通話アプリで利用可能だ。
プラグインなしで多くの通話アプリに対応
通話内容の書き起こし機能には、「ChatGPT」で知られるOpenAIの技術を活用。書き起こしに加え、会議内容の要約(長文・短文の2種類)、フォローアップ内容の記録、カレンダーと連携した会議メモの自動共有などの機能も備えている。
通話音声の取得には仮想マイク・スピーカー方式を採用。Krispの音声入出力に実際のマイクやスピーカーを、通話アプリの音声入出力にKrispの仮想マイク・スピーカーを設定することで、通話音声がKrispを経由するようになる仕組みだ。
「Zoom」や「Skype」など600を超えるアプリに対応。利用できる通話アプリが限定されないため、相手に合わせて複数の通話アプリを使い分けているユーザーでも利用しやすいのがメリットだ。
書き起こし作業はほぼリアルタイムで可能。全ての処理がユーザーのPC上で完結し、外部のサーバーとデータをやり取りすることはないという。
利用時間や書き起こせる文字数の制限もないが、3月30日時点ではベータ版アプリのみの提供だ。
利用料は無料で、WindowsとmacOSに対応する。