OKIは3月27日、物流分野におけるルート配送の配送計画をAIによって最適化する配送計画最適化サービス「LocoMoses(ロコモーゼ)」の販売を開始した。
物流業界においては、2024年問題を含めたさまざまな課題を抱えており、特に配送計画の立案業務が一部の経験ある熟練社員に依存しており、属人化が大きな問題のひとつとなっている。また、燃料費の高騰やドライバー不足、さらにはCO2排出量抑制といった背景からも、より効率の高い配送計画の立案が求められている。
OKIはこの課題に対応するため、2020年よりロンコ・ジャパンとの共創を開始。熟練社員の技能を取り入れつつ配送にかかるコストを最小化する「コスト最小型ルート配送最適化AI」を開発して、ロンコ・ジャパンの配送現場で実運用環境下での実験を繰り返し行なうなど、OKIのイノベーションマネジメントシステム「Yume Pro」に基づく商品化のプロセスを進めてきた。
今回商品化したLocoMosesは、AI技術に熟練社員の現場での経験を取り入れることで、誰でも最適な配送計画を作成することが可能という。さらにAI技術により積載率を高め効率的な配送を実現する「分割配送」や、高速道路利用の判断ルールの設定と指示、渋滞や通行規制といった配送リスクが高いルートへの配慮などが可能。
提供価格は個別見積もり。5月1日よりロンコ・ジャパンが販売する配車システム「ラーク」に組み込んで提供を開始する。