楽天モバイルと楽天ヴィッセル神戸、神戸市は3月24日、楽天モバイルが提供する5Gを活用し、ノエビアスタジアム神戸(以下、ノエスタ)から神戸旅行を疑似体験できる「ドローン遠隔旅行」の実証実験を行なったと発表した。
本実証実験は、ノエスタにヴィッセル神戸の試合観戦に訪れる利用者に新しいスタジアム体験を提供するとともに、神戸市の魅力ある観光地情報を提供し、ノエスタを起点として神戸市内の回遊性を高めていくことを目的に実施。
実証実験では、ノエスタの観客席から、遠隔地となる神戸市内の観光地メリケンパーク・ハーバーランド周辺の上空(神戸港海上)を飛行するドローンを遠隔操縦できることを確認。また、ドローン搭載カメラの映像をストリーミング配信し、観客席からリアルタイムに神戸市内の様子を確認。各拠点で5Gを活用することにより、大容量の映像を低遅延で配信。
なお、メリケンパーク・ハーバーランドでのドローン操縦および遠隔操縦の補助は、ドローンを活用したソリューションの提供や人材育成・支援などの事業を行なう楽天グループの無人ソリューション事業部が行なっている。
ドローンが撮影するカメラ映像にARコンテンツとして観光地情報やアイテムボックスや広告を合成表示のうえ、リアルタイムに映像伝送できることを確認。ドローンを遠隔から操縦し、神戸市の観光名所を映像に捉えながら、その名所の最新情報や歴史をAR表示させることが可能という。
遠隔操縦するドローンが、ARのアイテムボックスに近づくと、メリケンパーク・ハーバーランド周辺の観光時に使用できるクーポン券や、ヴィッセル神戸の公式グッズを獲得することもできる。さらにAR広告を画面上の飛行経路付近に表示できることを確認し、観光地への集客に寄与するプロモーション映像を表示するなど、スタジアム外での広告枠の拡大につながる活用を検討しているという。ドローン遠隔操作ソリューションの提供およびARコンテンツ開発については、楽天モバイルパートナープログラムで共創するRed Dot Drone Japanが協力。