株式会社メディアリンクス
オリンピックで使用された大型中継車にて、JPEG XS 4Kを用いたリモート制作システムの有用性を確認
株式会社メディアリンクス(本社:神奈川県川崎市、代表取締役社長 菅原 司 東証スタンダ―ド6659 以下メディアリンクス)と上海メディアグループ(Shanghai Media Group、略称:SMG)の傘下にある上海メディアテック (中国上海市静安区Shanghai Media Tech、以下SMT)と共同で、JPEG-XS を用いた4K伝送システムの検証を実施しました。
SMTは、東京オリンピック、北京冬季オリンピック、平昌冬季オリンピックなど、多くの主要な国際イベントに技術サービス提供しています。今回の検証では、MDP3020 JPEG-XS 4Kのシステムを通じて、250Mbps/500Mbps/800Mbps/2Gbpsの圧縮レートでの無瞬断伝送を行い、伝送遅延と画質検証しました。
SMTの担当者は下記のようにコメントしています。
「中国ではCovid-19の影響は薄れ、通常の状態に戻りつつありますが、放送のフローはイベント関連を含め、多くの現場でリモート制作が適用されてゆく見通しです。そこで、リモート制作移行への準備として、低遅延と高品質の伝送が期待できるメディアリンクスのMDP3020 JPEG-XS 4Kの検証を実施しました。検証結果は良好で、最大の特徴となる3msの低遅延と元の画像と遜色がない水準の画質を検証できました。エンコードされた画像の制作、保存、および再処理が可能であること、伝送後の制作作業へも影響がないことが確認できました。今回の検証結果を元にして、引き続きこの機器の活用検討を行ってゆく予定です。」
SMTが 東京オリンピックで使用した大型中継車内中で検証を行いました。写真は検証の様子です。
【SMT (Shanghai Media Tech)について】
Shanghai Media Tech Co., Ltd(略してSMT)は1987年5月に設立されたShanghai Radio and Television BureauのTechnology Centerを前身として、イベントにおけるメディア技術サービスを提供するサービスプロバイダーです。過去30年のラジオおよびテレビ業界の改革と発展の中、SMTは上海のラジオおよびテレビ技術リソースを継続的に統合する事業を進めてきました。昨今では、テレビ放送、制作、送信、科学などの機能を担う総合的な運用サポート事業へと徐々に分野を広げています。今後も運用プラットフォームとして、メディアコンテンツの制作をサポートしつつ、産業の発展を促進し、影響力のある中国内のメディア技術サービスプロバイダーを目指しています。
詳細情報:https://mediatechsh.smg.cn/index_en.html?lang=en
【株式会社メディアリンクスについて】
メディアリンクスは、世界中の放送局や通信事業者に、4K UHD/HD/SD SDIビデオ、SMPTE ST2110、オーディオ、高帯域幅データなど様々なタイプのメディアをIPによって伝送する最先端技術を駆使した製品とソリューションを提供しています。メディアリンクスの製品は、オリンピック、サッカーワールドカップなどの世界中のスポーツやエンターテイメントイベントの放送でも活躍しています。2014年には、JPEG2000(J2K)相互運用の標準化と製品化の貢献により、テクノロジー&エンジニアリングエミー賞を受賞しており、IP伝送技術の普及に貢献しています。
詳細情報:http://www.medialinks.co.jp/