東洋インキ、カラーユニバーサルデザイン対応の配色シミュレーション&変換ツール 「Lioatlas(R) Simulator」の提供を開始
東洋インキSCホールディングス
~専門知識がなくても簡単に“誰にでもやさしい”識別しやすい配色を実現~
東洋インキ株式会社(代表取締役社長 柳 正人、東京都中央区)は、カラーマネジメントツールLioatlas(リオアトラス)(R)シリーズの新ラインナップとして、取り込んだ画像のシミュレーションを行い、カラーユニバーサルデザイン(CUD)に対応した配色に簡単に変換できるツール「Lioatlas(R) Simulator」の提供を開始いたしました。専門知識がなくても簡単に“誰にでもやさしい”見やすい配色を実現でき、色覚(生まれつきの色の感じ方)の違いによる色の識別のしづらさを解消します。
「Lioatlas(R) Simulator」は、カラーユニバーサルデザインに対応した見やすい画像を簡単につくることができるデザインツールです。CUDに関する専門知識がなくても、1.画像をソフトに取り込み、2.色覚タイプによる見え方の違いをシミュレーションし、3.識別しづらい色を最適な色の組み合わせに自動的に変換する、という簡単なステップで様々な色覚タイプの方にとって見やすい配色の画像を作成することが可能です。
一般的な画像形式(TIFF、JPEG、BMP、GIF、PNG)に対応し、CMYK形式のダイレクト読み込にも対応するほか、変換後の画像は目的にあわせて解像度を変更して保存する事ができます。(追ってCMYK形式での保存にも対応予定です。)
さらにLioatlas(R) Simulatorで変換後の画像の色を、同シリーズのCUD配色ソフト「Lioatlas(R) CFUD」に取り込み近似の特色を選定することで、印刷時の色指定をすることができます。これにより、デザインからプロフェッショナルな印刷まで、カラーユニバーサルデザインのワークフローを簡単に構築することが可能になり、色彩のバリアフリー実現に寄与いたします。
また、パターン処理を施すことでCUD対応を実現するDither(ディザ)オプションをご用意しました。デザイン変更を最小限に抑えたい、極力色相を変更したくないという場合は、ディザリング処理をお試しください。
色覚タイプによる見え方の違いとカラーユニバーサルデザインについて
人の目の網膜にある視細胞には、光の明暗を感じる桿体と色の情報を感じる錐体があり、錐体には長波長光に反応する「L錐体」、中波長光に反応する「M錐体」、短波長光に反応する「S錐体」の3種類があります。3種類の錐体を持つ色覚グループ(C型)が多数派を占めますが、日本国内では男性の約5%、女性の約0.2%は、一部の錐体を持たないか、もしくは分光感度がずれることで、C型とは異なる色の見え方をしています。
色覚タイプによっては識別をすることが難しい色の組み合わせが存在することが知られており、このような色覚タイプの違いに起因する色の識別のしづらさを解消していく取り組みがカラーユニバーサルデザインです。
詳しくは東洋インキグループのオウンドメディア「東洋インキ1050+(プラス)」をご覧ください。
https://www.toyoink1050plus.com/sustainability/ucd/
東洋インキのカラーマネジメントコンセプトLioatlas(R)について
東洋インキ株式会社は東洋インキグループの中核事業会社の一つとして、印刷インキを中心に製品・サービスを提供している色の専門企業です。
Lioatlas(R)は、東洋インキがこれまで培った色彩技術や特色データなどの色彩資産を統合し、“誰にでもやさしい”色彩を提供する新しいカラーマネジメントコンセプトです。デザインから印刷まで一貫してカラーユニバーサルデザインに対応し、より多くの人に情報が正確に伝わるよう支援するとともに、色彩の持つ豊かさを通じ、「生活文化創造企業」としてサステナブルな社会の実現に貢献してまいります。Lioatlas(R)の詳細については、ウェブサイト(https://www.toyoink.jp/ja/solution/lioatlas/)をご覧ください。
※ 東洋インキ株式会社は、社会を人の色覚(色の感じ方)の多様性に対応、改善してゆくことで「人にやさしい社会づくり」をめざすNPO法人カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)の活動を協賛しています。
※ TOYO INK、TOYO INKロゴ、Lioatlas、およびLioatlasロゴは、東洋インキSCホールディングス株式会社の商標もしくは登録商標です。
※ Microsoft、およびWindowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標もしくは登録商標です。
以上