マイクロソフトは2月17日(現地時間)、5月1日よりすべてのMicrosoft Bing APIの価格を改定すると発表した。値上げ幅はおよそ3倍〜10倍。ただし現時点で日本での価格はまだ発表されていない。
マイクロソフトは値上げの理由として「Bingが検索機能を向上させるために継続的に行っている技術投資をより正確に反映したもの」としている。ここでいう技術投資は主にOpenAIへの100億円規模の投資を指すのだろう。
また、同日には1日にBingで利用できるチャットの回数を1セッションあたり5回、1日で50回という制限を課した。「長時間のチャットセッションは 、新しいBingの基礎となるチャットモデルを混乱させる傾向がある」ことを理由としている。
確かに世間の注目度を鑑みるとBing検索に今後もトランザクションが集中することは想像に難くなく値上げもやむなしと感じるが、その結果使用を制限せざるを得ないところも出てくるだろう。
特に大規模言語モデルの研究のために大量のトランザクションを必要とする大学、研究機関や、Bing APIをバックエンドに使用している「DuckDuckGo」、「Ecosia」といった検索エンジンにとっては深刻な問題となる可能性がある。