クラウドストレージ「Dropbox」のmacOS版で、外付けドライブを保存フォルダに指定できなくなったことがわかった。アップルが提供するAPIの仕様変更が原因で、回避方法は存在しない。
OS側の仕様変更で外付けドライブを指定不可に
Dropboxのヘルプページによると、保存先に外付けドライブを指定できなくなった原因はmacOSのAPIの仕様変更。Dropboxのフォルダが内蔵ストレージ上の「~/Library/CloudStorage」に移動されるため、従来のように外付けドライブを利用することはできなくなる。
原因がOS側にあるため、現時点ではmacOSまたはDropboxの利用を諦める以外、ユーザーに対処方法はない。
また、フォルダの場所が変更されるため、一部のサードパーティ製アプリでは以前リンクしたファイルを再度リンクしなおす必要もある。
Finderのサイドバーでの表示位置も従来の「お気に入り」から「場所」の項目へと移動したが、Dropboxフォルダ内の個々のフォルダを「お気に入り」の項目へ登録することは可能だ。
検索や共有フォルダの扱いも一部変更
検索の仕様も変更された。Finder上でDropboxのフォルダを検索した場合、過去にアクセスしたオンラインのみのファイルまたはフォルダだけを探すようになる。Mac上にはファイル本体が存在しないため、検索結果に表示されたファイル名をクリックしてもプレビュー機能は起動しない。
Spotlight検索はローカルファイルを対象とした検索にも対応する。
また、他のユーザーから共有されたファイルやフォルダは、デフォルトではオンラインのみとなりMac上にはダウンロードされない。別途オフラインアクセスを許可すれば、ローカルでも使えるようになる。