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2月11日に「リーグ・オブ・レジェンド」部門、12日に「ロケットリーグ」部門を実施

学生の本気がグッとくる、「第5回全国高校eスポーツ選手権」を観よう!

2023年02月08日 16時00分更新

文● ASCII

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「第5回全国高校eスポーツ選手権」が開催

 野球でいえば“甲子園”、サッカーでいえば“冬の国立”、ラグビーでいえば“花園”。高校生たちの熱き戦いを観ることができるだけあって、毎年楽しみにしている人も少なくないだろう。しかし、個人的に注目している“高校生たちの熱き戦い”は、これ以外にある。

 それが、eスポーツで全国の高校の頂点を決める「全国高校eスポーツ選手権」だ。読んで字のごとく全国の高校生たちがこの頂点を目指して日々練習し、日本一を目指す大会だ。

 部門は「リーグ・オブ・レジェンド」「ロケットリーグ」「フォートナイト」の3部門。戦いは予選から始まり、勝ち残ったチームだけが決勝大会に出場できる。そのために、日々練習を重ね、自分のスキルとチームワークを磨き、この1年に1回の大会に挑むというわけだ。

 決勝大会は、第1回と第2回はオフラインで実施されたが、3回目からは新型コロナウイルスの蔓延により放送のみでの観戦となった。しかし、第5回のリーグ・オブ・レジェンド部門とロケットリーグ部門では、パブリックビューイングを実施。完全なオフライン開催ではないものの、熱い戦いを再び自宅以外から皆で応援することが可能になった。

強豪の常連校と、打倒強豪の新生高校の台頭

 これまでの4回の大会の歴史を振り返ると、強豪高の台頭が印象的だ。その筆頭ともいえるのが、N高校。リーグ・オブ・レジェンド部門では第2回、第3回、ロケットリーグ部門では、第3回、第4回で見事優勝している。このほかにも、第4回のリーグ・オブ・レジェンド部門で優勝したクラーク記念国際 秋葉原のYuki飯食べ隊や、ロケットリーグ部門で優勝した鶴崎工業、佐賀県立鹿島といった高校も、強豪高として名を連ねている。

第1回のリーグ・オブ・レジェンド部門

第1回のロケットリーグ部門

第2回のリーグ・オブ・レジェンド部門

第2回のロケットリーグ部門

第3回のリーグ・オブ・レジェンド部門

第3回のロケットリーグ部門

 しかしプロの大会と異なるのが、卒業と世代交代。新しい世代の台頭と、eスポーツが高校に浸透してきたということもあり、新たな強い高校もどんどん出てきている。それに加えて、第4回からフォートナイト部門が新設されたことで、さらに高校生たちの戦いは激化。より多くの高校がしのぎを削って優勝を目指すこととなっている。

第4回のリーグ・オブ・レジェンド部門

第4回のロケットリーグ部門

第4回のフォートナイト部門

 第5回のフォートナイト部門では、ルネサンス大阪高等学校 梅田eスポーツキャンパスの「東海道中膝栗毛fn」が、見事優勝。200校417チームの頂点に立った。

第5回のフォートナイト部門の結果

 そして2月11日にリーグ・オブ・レジェンド部門、2月12日にロケットリーグ部門の決勝大会が開催される。前回王者のクラーク記念国際 秋葉原「Yuki飯食べ隊」が連続優勝となるのか、N高校「N1」が王座を奪還するのか、あらたな高校が初優勝を飾るのか、要注目だ。

第5回のリーグ・オブ・レジェンド部門のトーナメント表

第5回のロケットリーグ部門のトーナメント表

 ロケットリーグ部門はN高校が2チーム出場するほか、2年連続決勝大会に進出している福井工業大学付属福井高校の「サルの音楽隊」、に加え飛龍高等学校の「HEST:01」が初出場。強豪2校に、HEST:01がどのような戦いを繰り広げてくれるかが、楽しみだ。

 この2部門の決勝大会の様子は、TwitchYouTubeで配信予定のほか、前述のとおり新文芸坐にてパブリックビューイングも開催予定。入場料は無料だが、事前登録が必要となる。高校生たちの熱い戦いを、大画面で観戦したいという人は、ぜひ足を運んでみてほしい。

 私は、この全国高校eスポーツ選手権に卒業した高校が出場しているわけでもないし、もちろん高校生ではないので出場することはできない。しかし、今までの大会を観戦してきて、高校生たちが本気でeスポーツで勝ちに行く姿、優勝を勝ち取って心から喜んでいる姿。惜しくも敗れてしまって本気で悔しがっている姿をみて、リアルスポーツと同じく、いやそれ以上に胸にグッとくるものがあった。

 

 若い世代の高校生たちが必死に1つのタイトルに取り組んでいる姿は、まさに野球でいう甲子園であり、サッカーでいう冬の国立であり、ラグビーでいう花園だ。各タイトルを知らないという人も、本大会では丁寧にルールを解説してくれるコーナーもあるので、熱い戦いがみたいという人は、ぜひチェックしてみてほしい。

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