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iPadをもっと使いこなす!”驚”活用テク 第19回

WindowsとiPadの親和性を高めるコツ②

【活用提案】リモートデスクトップアプリを使ってiPadからWindowsパソコンをリモート操作する

2023年02月06日 14時00分更新

文● 岩渕 茂 編集●ASCII

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軽快に動作する「Splashtop Personal」

 できるだけ快適にリモート操作をしたいという人におすすめしたいのが「Splashtop」だ。1秒当たり30フレームでリアルタイムに高速描写するので、カクカクした動きにならないのが特徴。Chromeリモートデスクトップのような遅延が起きにくく、ストレスなく操作できる。

 「Splashtop」には複数のプランが用意されていて、個人で使う場合は「Personal」を選択。このプランの場合、同一ネットワーク上のリモート操作なら無料で利用できるのだが、外出先からリモート操作するには「Anywhere Access Pack」と呼ばれる契約が必要になる。そのため、実際には有料と考えたい。気になる料金だが、月額550円と年間2000円の2種類が用意されている。もし、使い続けるなら年間契約のほうが圧倒的にお得だ。

 「Splashtop Personal」を使うのに必要なものは次のとおり。

【iPad】
「Splashtop Personal」
作者:Splashtop Inc.
価格:無料
https://apps.apple.com/jp/app/id382509315

【Windowsパソコン】
・ストリーマーアプリ

●パソコン側で初期設定を行う

 Windowsパソコンで「Splashtop」のサイト(https://www.splashtop.co.jp/download/)にアクセスし、ストリーマーアプリをダウンロードしてインストールする。インストール後、アプリの画面に従ってアカウントを作成し、ログインすれば準備は完了だ。

「Splashtop」のサイト(https://www.splashtop.co.jp/download/)の「ストリーマー」で「Personal」と「Windows」を選択し、ダウンロードとインストールを行う。アプリが開いたら、「Splashtopアカウントを作成」をクリックして、アカウントを作成する。

作成したアカウントのメールアドレスとパスワードを入力して「ログイン」をクリック。ログインできたら「コンピューター名」を確認する。

●iPadからリモート操作する

 iPadから操作するには、「Splashtop Personal」アプリを開き、先ほど作成したSplashtopアカウントでログイン。あとは、コンピューター名をタップすれば接続が完了する。この際、「Anywhere Access Pack」の購入を促すメッセージが表示されるので、不要の場合は「Not interested」を選択しよう。

iPadで「Splashtop Personal」アプリを開き、画面下部の「既にSplashtopアカウントを持っています」をタップ。次の画面でアカウント情報を入力して、「ログイン」をタップする。

接続するコンピューター名をタップする。サブスク契約を促すメッセージが表示されるので、「Not interested」をタップする。これでパソコンの画面が表示される。

 基本操作は、タップがクリック、長押しが右クリックだ。ダブルタップするとダブルクリックの操作になるので、Chromeリモートデスクトップよりも直感的に操作できるだろう。なお、ピンチ操作で画面の拡大/縮小も可能だ。リモートデスクトップの各種設定や切断などの操作は、画面右下にある「<」をタップしてから操作できる。

タップが左クリック、長押しが右クリックに対応している。右下の「<」をクリックすると、さまざまな機能が使えるツールバーが表示される。各種設定、リモート操作の中断などは、いちばん左のアイコンをタップして行う。

●「Splashtop」の使い勝手は?

 Chromeリモートデスクトップに比べるとキビキビと動作するので、ストレスなく利用できる。また、「Wake On LAN」(ネットワークを通じてPCを起動する仕組み)に対応しているパソコンなら、スリープ状態でもリモート操作が可能になるのは大きなメリットだ。ただ、外部ネットワークからの接続は有料なので、どの程度使うのかを事前によく検討したい。それなりの頻度で利用する人に向いているサービスといえるだろう。

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