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ポータブルSSDも大容量時代へ

Samsung Portable SSD T7 Shieldの4TBモデルはLANより18倍速かった

文●飯島範久 編集●ASCII.jp編集部

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43.6GBのファイル転送がLANより約18倍高速
大容量のデータのやり取りにこれ1つあると安心

 こうした大容量のポータブルSSDというのは、データのやり取りのときに1つでもあると便利だ。4TB(4TBのストレージをフォーマットすると実質3.68TB)あれば、一眼カメラで撮影した無圧縮のRAWデータ(100MB)を単純計算で3万6800枚。4K60fpsの動画データの場合には、単純計算で80時間以上も保存できる。

 もし1枚60MBのRAWデータ700枚(合計43.6GB)のファイルを別のパソコンに移そうとした場合、Portable SSD T7 Shieldと家庭内LAN(有線LAN接続のパソコンからWi-Fi接続のノートパソコンへ転送)とでやり取りの時間を比較すると、下記のような違いが出てくる。

700枚のRAWデータをほかのマシンへ移動する際にかかる時間の比較。Portable SSD T7 Shield経由の場合は、PCからT7 Shieldへコピーし、それをノートPC へ接続してコピーを実行したときの時間。家庭内LANの場合は、PCは有線LAN接続、ノートPCはWi-Fi接続した状態でPCからノートPCへコピーを実行した。PCとノートPCのスペックは、先程のCrystalDiskMarkのテスト環境と同じ

700枚、43.6GBのファイルをコピーしても安定した転送速度を保っている

 パソコンから一度コピーしてそれを別マシンにコピーするという手間はあるものの圧倒的な速さで完了する。もし複数のパソコンで作業するという場合なら、あらかじめPortable SSD T7 Shieldに保存し、そのまま作業をしても、それほど違和感なく作業できるはずだ。

 4TBモデルの実売価格は5万円前後。2TBモデルが2万8000円前後なので、若干お得な価格設定だ。クリエイティブな作業はもちろん、SteamやPS5などのゲームの持ち出しに、大容量のPortable SSD T7 Shieldを検討してみてはいかが?

2023年2月に予定されている「Samsung Magician Software」のアップデートにて、Samsungの外付けSSDを使用したパソコンのデータ移行にも対応するという。詳細は今後の情報公開を待ちたいところだが、外付けSSDの新たな活用方法になるかもしれない。

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